首筋の痛みの原因は?日常生活の改善チェックポイント
首筋の痛みを経験したことがある方は多いのではないでしょうか。
首は頭を支えているため、常に負担がかかっています。
そこに、生活習慣などの要因が重なることで首筋の痛みにつながるのです。
首筋の痛みが強いと、生活に支障をきたすこともあります。
そのため、首筋の痛みの原因を知り、日常生活の改善点を確認することが大切です。
長時間のデスクワークや運動不足などさまざまな原因があるため、1つずつ改善していきましょう。
首は、全身につながる部分であるため、場合によってはさまざまな症状が現れます。
また、何らかの病気によって首筋の痛みが起きている可能性もあるため、自己判断は禁物です。
ここでは、首筋の痛みが起こる原因や病気、日常生活での改善ポイントについて詳しくご紹介します。
首は頭を支えるだけで負担がかかっている
首の骨や筋肉は、6~8kgもある頭部を支え、さまざまな方向へ動かしています。
普段から大きな負担がかかっているため、首筋が痛むことがあるのです。
そこにさまざまな負荷が重なると、首筋の痛みは強くなるでしょう。
長時間のパソコンの操作をしており、日ごろから首筋の痛みに悩まされている方もいます。
また、首だけではなく腕や手にも痛みが起きたり、しびれや動かしにくさを感じたりすることもあるのです。
このように、単なる首筋の痛みだと思っていたら、全身に症状が現れることが少なくありません。
首は、頭を支えるだけで負担がかかっている部位であるため、誰にでも痛みが起こる可能性があります。
約7割もの人が一生に一度は首筋の痛みを経験するともいわれています。
そのため、首筋の痛みが起きたときに対処できるよう、首筋がなぜ痛みやすいのかを知っておくことが大切です。
あまりにも強い痛みが現れた場合は、何らかの病気が疑われるため、放置せずに医療機関を受診することが大切です。
首筋の痛みに対応できるのは整形外科です。
専門医の診察や検査を受けることで、原因がわかるでしょう。
首の痛みの原因と症状
首の痛みだけではなく、手足のしびれなどの症状を伴う場合は、次のような原因が考えられます。
頚椎症(けいついしょう)
首の骨は、複数の椎骨で構成されています。
椎骨と椎骨の間にある椎間板というクッションが硬くなると、頸椎に大きな負担がかかり、変形しやすくなります。
そうすると、頚椎から腕にかけて伸びている神経が圧迫され、手のしびれや動かしにくさなどの症状が現れるのです。
頚椎椎間板ヘルニア
椎間板が変形して神経を圧迫し、痛みやしびれなどの症状が現れます。
30~40歳代の比較的若い世代にみられることも多く、若いからといって油断は禁物です。
放置することで悪化する恐れがあるため、早めに病院を受診しましょう。
脊柱靱帯骨化症(せきちゅうじんたいこっかしょう)
背骨を構成する骨と骨を繋ぐ靭帯が厚くなり、骨化していきます。
脊髄が圧迫されることで、首筋の痛みや手足のしびれなどの症状が現れます。
どの病気も神経が圧迫されることで、しびれなどの症状が現れるため、自己判断はできません。
病院を受診して検査を受け、それぞれに適した治療を受けましょう。
悪い姿勢や長時間のパソコン作業には要注意
悪い姿勢の癖や長時間のデスクワークも首筋の痛みにつながります。
猫背で前かがみになると、首の筋肉が緊張してしまいます。
同時に、肩の筋肉まで緊張して、肩こりにつながる恐れもあるのです。
無理なく背筋を伸ばせられるように、机や椅子の高さ、モニターの位置を調節しましょう。
また、身体の正面でキーボードを打てるように、キーボードの位置を調節してください。
さらに、手首やひじが机から浮いていることで首や肩に負担がかかるため、ひじかけのある椅子を使うことが大切です。
それでも疲れはたまっていくので、1時間に1回は休憩しましょう。
また、次のようなストレッチをして首をほぐすことも効果的です。
- 首を左右にゆっくり倒す動きをそれぞれ5秒かけて行う(5回くり返す)
- 顔を左右にゆっくり向ける動作を5秒ずつかけて行う(5回くり返す)
- 肩を前向きに大きくゆっくり回す(5回くり返す)
- 今度は肩を後ろ向きに大きくゆっくり回す(5回くり返す)
- 腕を上げて震わせ、続いて腕を下げて震わせる
仕事の休憩時間にも行いやすいので、習慣づけるようにしましょう。
まとめ
首は、頭の重みによって常に負担がかかっている状態です。
そのため、長時間のデスクワークや悪い姿勢などの影響で首筋に痛みが起こりやすいのです。
頭による首への負荷を軽減することはできないため、姿勢を正し、デスクワーク中はこまめに休憩することを心がけましょう。
机や椅子、モニターの高さ、キーボードの位置などを見直すことで、首筋の痛みが改善する可能性があります。
また、首筋の痛みだけではなく、手のしびれなどの症状が現れている場合は、頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアなどの病気が疑われます。
放置すると悪化するケースが多いため、しびれの症状が現れている場合はできるだけ早く病院を受診しましょう。
首筋の痛みを頻繁に感じている方も、原因を突き止めるために一度検査を受けておくことが大切です。
監修専門家プロフィール
みやざわ整骨院院長 宮澤大助
東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。
http://www.tgc-d.com/miyazawa.html
記事の参考URL
https://medicalnote.jp/symptoms/%E9%A6%96%E3%81%8C%E7%97%9B%E3%81%84
医療・美容ライター。これまでの執筆本数は9,000本以上に昇る。正確でわかりやすい記事が医師からも好評。
ムダ毛や体臭などのお悩み解決記事から疾患の説明記事まで幅広く執筆。
正しい知識を広めるために、医療・美容の情報をわかりやすくお伝えします。
-
前の記事
ダイエットでリバウンドするのはなぜ?原因を知って減量を成功させる 2019.01.15
-
次の記事
ストレスからくる耳鳴りに要注意!ストレス発散法と早期治療のススメ 2019.01.18