立ちっぱなしや座りっぱなしの仕事をしており、慢性的な腰痛に悩まされている方もいるでしょう。

腰は体重を支える部分であるため、慢性的に痛むと生活に支障をきたすこともあります。

慢性的な腰痛の原因は、冷えやストレス、喫煙などさまざまですが、まずは筋肉がコっていないか確認しましょう。

腰が冷えていたり、筋肉が固まっていたりする場合は、ストレッチでほぐすことが大切です。

ここで注意したいのが、ストレッチにはさまざまな方法があり、腰の筋肉をほぐせる方法は限られているということです。

また、正しい方法で行わなければ逆効果になる可能性があります。

そのため、正しいストレッチの方法や行うタイミングについて知っておくことが大切です。

ここでは、腰が痛いときにできる簡単なストレッチの方法をご紹介します。

慢性的な腰痛は筋肉のコリが原因？

慢性的な腰痛が続いている場合には、さまざまな原因が考えられます。

その1つが「筋肉のコリ」です。

腰が痛い場合は、まず筋肉のコリをほぐすようにしましょう。

筋肉のコリとは、筋肉が固まって本来の役割を果たせなくなった状態です。

筋肉は、血流に深く関係しているため、コリによって血流が悪くなり、慢性的な痛みが続くようになります。

血流が悪くなると、疲労物質や痛みに関わる物質が腰周りに溜まってしまい、慢性的な腰痛が起こるのです。

また、体重を支えて腰の骨への負担を軽減する役割も果たしているため、筋肉がコルと腰の骨への負担が強くなり、腰痛が起こりやすくなります。

筋肉のコリは姿勢を崩し、腰の骨への負担をさらに強くしてしまいがちです。

このように、筋肉のコリは慢性的な腰痛の大きな要因となっているのです。

また、肥満の方はそれだけ筋肉への負担が大きいため、筋肉が疲れてコリやすくなります。

できるだけ、筋肉がコらないように対処することが大切ですが、原因をすぐに解消することは難しいでしょう。

まずは、筋肉のコリの解消を心がけ、腰への負担を軽くすることが大切です。

ストレッチをするメリット

筋肉のコリによって腰痛が起きている場合は、ストレッチすることをおすすめします。

ストレッチによって筋肉のコリを和らげるメリットは次のとおりです。

腰への負担が減る

筋肉のコリが解消されて本来の役割を果たせるようになると、腰への負担が減ります。

そのため、慢性的な腰痛の改善が期待できるでしょう。

血流が改善する

血流が改善して疲労物質や痛みに関わる物質が溜まりにくくなります。

身体のバランスが整いやすくなる

姿勢が整いやすくなり、それだけ腰への負担が軽減されます。

このように、筋肉のコリによって起こる慢性的な腰痛を和らげられる可能性があります。

腰痛のケアに医療機関や整体院などへ通うのを面倒に感じる方もいるでしょう。

ストレッチは、好きなタイミングで行えるため、続けやすいケア方法といえます。

普段から慢性的な腰痛に悩まされているのであれば、ストレッチを習慣づけましょう。

ただし、ストレッチの方法を誤ると、逆に筋肉がコってしまう可能性があります。

正しい方法を心がけ、できれば理学療法士や医師のアドバイスを受けるようにしましょう。

おすすめの腰ストレッチ方法

腰のストレッチをする場合は、どのようなストレッチでもいいわけではありません。

腰に関係する筋肉をほぐせるストレッチを行いましょう。

次のようなストレッチがおすすめです。

腰まわりの筋肉をほぐす

仰向けに寝た状態で片脚を上げ、膝の裏を両手で持って支えましょう。

そのまま、膝から下をゆっくりと伸ばし、そのまま5秒間キープします。

これを左右5回ずつ行い、10セットを目安にしてください。

背中と腰の筋肉をほぐす

仰向けに寝た状態で片方の膝を両手で持ち、胸へと引き寄せて、そのまま5秒キープしましょう。

これを左右それぞれ行い、10セットを目安にしてください。

腰痛があるときはストレッチを控えましょう。

また、ストレッチ中に痛くなった場合も中止することが大切です。

無理にストレッチすると、慢性的な腰痛が悪化する可能性があります。

また、自分の病状によってストレッチの内容や強度を変える必要があるため、医師や理学療法士の指示に従うことが大切です。

ストレッチをしない方が良いといわれた場合は、筋肉のコリの原因である冷えやストレス、喫煙などを避けるだけにしておきましょう。

まとめ

慢性的な腰痛の原因はさまざまなので、まずは医療機関で診断してもらいましょう。

筋肉のコリが原因だといわれたら、日常的にストレッチをして筋肉をほぐすようにしてください。

ストレッチは、テレビを見ながらでも行えるため、継続しやすいケア方法です。

筋力トレーニングとは違い、強い負荷がかかることもありません。

しかし、慢性的な腰痛の状態によっては、ストレッチすら避ける必要があります。

そのため、現在の病状を把握し、医師や理学療法士などのアドバイスに従って行うことが大切です。

また、筋肉のコリを招く冷えや喫煙、ストレスなどを避けましょう。

運動不足が原因な場合は、適度な運動も必要です。

慢性的な腰痛は、ストレッチだけで改善できるとは限らないので、さまざまな角度から腰痛にアプローチしていきましょう。

監修専門家プロフィール

　みやざわ整骨院院長 宮澤大助

東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。

http://www.tgc-d.com/miyazawa.html

記事の参考URL

https://youtsunenrei.com/taisaku/taisou.html

http://healthcare.kao.com/main_post/stiff-shoulderkiso/

加藤 良大

医療・美容ライター。これまでの執筆本数は9,000本以上に昇る。正確でわかりやすい記事が医師からも好評。
ムダ毛や体臭などのお悩み解決記事から疾患の説明記事まで幅広く執筆。
正しい知識を広めるために、医療・美容の情報をわかりやすくお伝えします。