エミューオイルは、関節痛や肌トラブルなどあらゆる症状におすすめの成分です。

効果があると評判が高いエミューオイルですが、これには天然の脂であるトリグリセリドという成分が関係しています。

トリグリセリドには、ビタミン類などさまざまな成分が含まれており、エミューオイルの効果を支えているのです。

トリグリセリドがどのような成分で、なぜエミューオイルに含まれていることが望ましいのかを知っておくことが大切です。

エミューオイルは、継続的に使用することで、効果が発揮されるものです。

安心して使うためにも、配合成分の特徴や副作用の有無、さまざまな効果が期待できる理由などを確認しておきましょう。

ここでは、エミューオイルの効果を支えるトリグリセリドの特徴についてご紹介します。

トリグリセリドとは

トリグリセリドは、別名トリアシルグリセロールといい、グリセリンに脂肪酸がエステル結合という形で結合することで作られます。

中性脂肪の1つで、ごまやオリーブ、身体に蓄積される脂肪のうち8～9割を占めるのが特徴です。

中性脂肪といえば、マイナスのイメージを持つ方もいるかもしれません。

しかし、身体がエネルギー不足に陥った際に燃焼されてエネルギー源となるなど、人に欠かせないものなのです。

また、トリグリセリドにはいくつかの種類があり、そのうちエミューオイルにはオレイン酸やリノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸などが含まれています。

これらは、オメガ3・オメガ6・オメガ9という3つの脂肪酸に分類され、オメガ3は善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす働きがあるといわれています。

オメガ6は、プロスタグランジンという身体に欠かせない成分の材料となるのが特徴です。

しかし、体内で生成できないため、体外からオメガ6を摂る必要があります。

また、トリグリセリドにはビタミンAやビタミンEなども含まれており、健やかな肌を保つのをサポートしてくれます。

トリグリセリドは悪いものではなく、むしろ人に欠かせない成分といえるのです。

人体の脂と構造が似ているからよく馴染む！

トリグリセリドは、人の脂と構造が似ているため、身体によく馴染みます。

皮膚は表面から順に表皮・真皮層・皮下組織で構成されており、トリグリセリドは表皮の中でも外側にある角質層まで浸透しやすくなっているのです。

肌への馴染みが悪いと、ベタついてしまいます。

肌の表面にオイルやクリームが残ると、服を汚してしまったり触れたものがベタついてしまったりもします。

化粧品は効果だけではなく使い心地も重要です。

継続的に使うエミューオイルだからこそ、使い心地が良く肌に馴染みが良いのはうれしいですね。

角質層には、皮膚を刺激から守るためのバリア機能が備わっており、化粧水や乳液などでバリア機能を補うことで肌を刺激から守ることができます。

肌に馴染みが悪いと、十分な保湿効果を得られません。

エミューオイルを肌に塗ると、トリグリセリドなどの働きによって肌の健康がサポートされ、あらゆる刺激に対する防御力が高まることが期待できます。

トリグリセリドは、化粧水よりも乳液のような働きを持ちます。

乳液が人の皮脂を補うように保湿するのと同じく、トリグリセリドも皮脂が不足している方の役に立つのです。

エミューオイルの「体調を良くする実績」

エミューオイルは、オーストラリアの先住民族アボリジニが何百年も使用してきたとされるもの。

保湿剤、日焼け止め、筋肉痛の対処法として用いられてきた実績があります。

エミューは鳥類の一種で、背中に厚い脂肪を持っています。

1頭のエミューから約5～7リットルと大量のエミューオイルが採れるため、多くの人に重宝されていたのです。

また、エミューオイルは筋肉痛をケアするものとして多くのアスリートが使用しています。

プロの世界で活躍する世界中のトップアスリートの使用実績もあるなど、各方面で活用されているのです。

肌の健康をサポートするだけではなく、筋肉痛の軽減も役立つため、女性の筋力トレーニング後のケアにおすすめです。

筋肉痛が軽減されれば、痛みによって生活に支障をきたすトラブルを抑えられ、次の筋力トレーニングまでの間隔を短縮できるでしょう。

このような痛みを抑える働きがあるのは、エミューオイルに抗炎症作用を持つ成分が含まれているためです。

炎症は痛みを発生させるため、やけどや切断といったトラブルのケアにも役立ちます。

ただし、薬ほどの効果は期待できないため、適切な処置を受けたうえで日常的なケアとしてエミューオイルを使うことが大切です。

まとめ

エミューオイルには、トリグリセリドという中性脂肪が含まれています。

人の皮脂と似た構造を持つため、肌のバリア機能に関わる皮脂の力をサポートします。

また、肌を健やかに保つビタミンAや炎症を抑える働きを持つビタミンEなどが含まれているため、肌のケアだけではなく筋肉痛のケアにも役立つのが特徴です。

人の肌に馴染みが良く、副作用はありません。

もちろん、他に含まれる成分によって肌トラブルが起こる可能性も否定できないため、その場合は使用を中止して医師に相談しましょう。

しかし、世界中のトップアスリートの使用実績もあるほどに重宝されているものであるため、比較的安心して使うことができます。

劇的な効果は得られませんが、継続的に使用することで肌トラブルや筋肉痛を抑え、快適な毎日を過ごせるようになるでしょう。

監修専門家プロフィール

　みやざわ整骨院院長 宮澤大助

東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。

http://www.tgc-d.com/miyazawa.html

記事の参考URL

https://96-5.co/14bQ

http://www.mulo.tw/page-jap/mu-04.htm

http://jaohfa.com/pdf/vol06/vitamin_E.pdf

加藤 良大

医療・美容ライター。これまでの執筆本数は9,000本以上に昇る。正確でわかりやすい記事が医師からも好評。
ムダ毛や体臭などのお悩み解決記事から疾患の説明記事まで幅広く執筆。
正しい知識を広めるために、医療・美容の情報をわかりやすくお伝えします。