突然の首の痛み!気になる3大原因とは?
寝違えたわけでもないのに、急に首が痛くなった…。
痛みだけではなく、しびれを感じたり、頭痛が同時に引き起こされていたり。
左右を見るために首が曲げられない症状を起こすこともあります。
突然引き起こされる首の痛みは、日常生活にも支障をきたしてしまうものです。
寝違えのほかにも、首の痛みが起こる原因にはさまざまなものがあります。
そもそも、「首が痛い」とひとくちにいっても、痛んでいる部分はケースによって異なるものです。
状況によっては、早めに病院での診察を受けなければ、治し方がわからないものもあります。
このページでは、早く軽減させたいつらい首の痛みについて、引き起こされる原因や応急処置としての対処法をご紹介します。
常に首にのしかかっている負担
私たち人間の首は、その上に乗った頭を支える重要なパーツです。
人間の頭の重さは、およそ6~8㎏。
5㎏の米袋より重いものだとイメージすると、細い首にどれほどの負担が生じているかわかりやすいのではないでしょうか。
そのうえで、首は前後左右に動かしたり、ねじって回転したりするような動きをしています。
人間の目は真正面を向いているため、左右の視野がそれほど広くないタイプです。
そのため、左右を見たいときには必然的に首を動かさねばならないわけですね。
首の筋力は加齢とともに衰えていくため、年を重ねるほど頭の重みを原因とした首の痛みが発生しやすくなります。
しかし、現代人においては、加齢だけが問題ではありません、
パソコンが普及し、スマホが大半の人に使われるようになった現代社会。
その結果、現代では前かがみの姿勢がクセになっている人が増えています。
ただでさえ、人間は二足歩行になった結果、首に負担が生じやすい生きもの。
頭の重みをきちんと支えるには、正しい姿勢が不可欠です。
前かがみの姿勢は、重い荷物を傾かせた状態で保持していることと同じ。
まっすぐ抱きかかえるよりも腕に負担がかかることは想像できるのではないでしょうか。
それと同じことが、首に起きているわけですね。
首の痛みの3大原因
次に、私たちの首が痛む原因のうち、大きなもの3つをご紹介します。
関節の痛み
まず、1つ目は「関節からくる痛み」です。
「寝違え」は、関節からくる痛みのひとつ。
寝違えは、頸椎のうしろにある椎間関節にある袋(関節包)の炎症が原因のひとつとされています。
筋肉の痛み
2つ目の原因は、「筋肉の痛み」です。
老若男女を問わず、首の痛みで悩んでいる人の多くが、このタイプに該当します。
前章でご紹介したように、私たちの首は、5㎏以上ある頭を常に支え続けています。
そのため、慣れない運動や仕事で首を酷使したり、首に過度の負担が生じる姿勢を長時間とったりした場合に、筋肉痛が起こるのです。
椎間板の痛み
3つ目は、「椎間板の痛み」です。
「椎間板」と聞くと、腰のヘルニアを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
椎間板からくる首の痛みは、まさに椎間板ヘルニアと同じ状態のことを指しています。
椎間板は、骨と骨の間にあるクッションのような存在。
その椎間板が飛び出して神経を圧迫し始めると、「頸椎椎間板ヘルニア」になってしまうのです。
首の痛みの原因を和らげる方法
首の痛みを和らげるために、まず大切なことは、姿勢の改善です。
スマホを使用する際は、頭ではなくスマホを持つ手を顔に近づけて使いましょう。
パソコンを使用する際も、デスクとの間にクッションを挟むなど、どんどん首が前に出てきてしまわないように注意します。
首が痛む間は、負担がかからないような生活を心がけましょう。
重いものを肩にかけて持つことを控え、痛みが治まるまでは運動も控えます。
筋肉がこり固まって痛みを生じさせている場合は、首を伸ばすストレッチも有効です。
ただし、素人判断は禁物。
慢性的に筋肉が炎症を起こしている場合はともかく、急に首の痛みが発生した際は、まず病院を受診して治療が必要な異常が出ていないかを調べてもらいましょう。
首の痛みのうち、筋肉からくる痛みを日常生活で予防するためには、湯船に浸かってあたためる習慣をつけることと、高さが合わない枕を変えること。
血行を良くし、筋肉に無理な力が加わらないような生活を心がけましょう。
どのような痛みであれ、以下のような状態の人は、一度病院を受診することをおすすめします。
- 痛みが強い
- 痛みが長引く
- しびれが生じている
- 首の痛みとともに高熱が出ている
まとめ
肩や首がこりやすい人ほど、首の痛みが生じると、「またか」と思ってしまいがちではないでしょうか。あ
まり大ごとに捉えず、様子見で放っておいてしまうこともあるでしょう。
しかし、痛みによっては細菌感染を起こしていることもあり、治療が遅れると手足の麻痺やしびれ、最悪の場合は命に関わる病気である可能性もあります。
急な強い痛みやしびれ、高熱をともなう首の痛みを感じた場合は、まず病院での診察を受けましょう。
「いつもの痛みと少し違うかも」と感じた場合も同様です。
しかし、現代人の多くは姿勢の悪さからくる筋肉の痛みが原因であるケースが大半を占めます。
まずは、首に負担を掛けすぎないよう、生活習慣や姿勢を正すことも痛みを防止するために大切です。
監修専門家プロフィール
みやざわ整骨院院長 宮澤大助
東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。
http://www.tgc-d.com/miyazawa.html
記事の参考URL
https://www.itoortho.jp/youtu_info/07.html
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/70.html
http://www.ntv.co.jp/megaten/oa/20180318.html
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/sprained_neck.html
さいたま市在住。幼少期からの「書くことが好き」が講じてフリーライターに。
コラム記事から店舗・病院・企業への取材・インタビュー記事まで幅広く執筆している。
販売員をしていたインテリア雑貨店で扱っていた、日常をちょっぴり楽しくさせる入浴剤・アロマ・ケア用品が好き。
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