辛い肩こりを解消する方法は?肩こりの原因から対処しましょう
肩こりは、デスクワークや読書を頻繁にする方に起こりやすい症状です。肩まわりの筋肉に負担がかかり、緊張することで起こります。この肩まわりの筋肉の緊張が強くなると、日常生活に支障をきたすほどの辛い肩こりになるのです。
肩こりの原因は日常生活にありますが、病気によって引き起こされるケースもあるため、自己判断は禁物です。原因を突き止めて解消すれば、肩こりも起こりにくくなるでしょう。また、辛い肩こりは簡単に治すことはできません。複数の方法を行い、効率的な改善を目指しましょう。
特に、マッサージが肩こりの解消に効果的なため、日常的に行うことをおすすめします。ここでは、辛い肩こりの原因や解消法について詳しく解説していきます。
肩こりが起こる原因は?
肩こりが起こる原因は、次のとおりです。
・同じ姿勢や悪い姿勢を続ける
パソコン作業や読書など、同じ姿勢を長時間続けることで、肩まわりの筋肉が緊張します。同じ姿勢を保つということは、頭の重さを同じ筋肉で支え続けるということです。首や背中、肩甲骨などの筋肉が重い頭を支え続けることで、筋肉が緊張して肩や首のこりが起こるのです。また、背中を丸めて首を前に突き出すような悪い姿勢を続けた場合も、肩まわりの筋肉に負担がかかり、肩こりなどが起こります。
・目の疲れ
長時間、パソコン作業をする方は、目が疲れやすくなっています。目が疲れると、首から肩にかけての筋肉が緊張し、肩こりが起こるのです。仕事で日常的にパソコン作業をしている方は、目の疲れをできるだけ防ぐことが大切です。
・冷えと運動不足
身体が冷えると、血管が収縮して血行が悪くなります。その結果、筋肉に疲労を感じやすくなりがちです。また、運動不足になると、筋肉が落ちることで血行が悪くなります。
・精神的なストレス
精神的なストレスで自律神経が乱れ、血管が収縮することで血行が悪くなります。
病気が原因で肩こりが起こる場合も・・・
肩こりは病気によっても引き起こされるため、自己判断は禁物です。生命に危険が及ぶ病気が潜んでいる可能性もあります。肩こりを引き起こす病気は、次のとおりです。
・心臓の病気
胸が締めつけられるような痛みに伴い、左の肩や背中に強い痛みを感じる場合は、心筋梗塞や狭心症など心臓の病気の可能性があります。突然死にもつながる可能性のある病気のため、このような症状が現れた場合は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。
・頚椎椎間板ヘルニアや五十肩
肩や首の病気が原因で、肩こりが起こる場合があります。頚椎椎間板ヘルニアでは、首の痛みや腕の痺れなど、ほかにもさまざまな症状が現れることが特徴です。
・喉や口の病気
喉や口の病気になると、肩こりが起こる場合があります。必ず起こるわけではないため、判断が難しいでしょう。
病気に伴う肩こりは、病気を治療しなければ改善が期待できません。自己流のケアを続けた結果、肩こりは一向に治らず、病気が進行した状態で発見される可能性もあります。そのため、思い当たる原因がないのに肩がこる場合は、医療機関で詳しい検査を受けた方がいいでしょう。
肩こりを解消する方法
肩こりは、次のような方法で解消できます。
<ストレッチ>
肩こりの解消に効果的なストレッチを5種類紹介します。取り入れやすいと思ったストレッチをぜひ試してみてください。
・両手を組み、天井に向けて伸ばします。このとき、後方へ少し反ると効果的です。
・片方の腕を身体の反対側へ伸ばし、もう一方の腕で身体に引き寄せます。
・片方の腕を首の横を通して背中側に曲げ、もう一方の手で肘をつかんで下方へ引っ張ります。
・両手を身体の前で組み、まっすぐ伸ばします。同時に、背中を丸めましょう。
・両手を後ろで組み、まっすぐ伸ばします。その状態で、上の方に上げてください。
痛みを感じず、気持ちよく筋肉を伸ばしている感覚があれば、正しい方法でできています。痛みを感じるほどのストレッチは逆効果のため注意しましょう。
<マッサージ>
マッサージで肩まわりの筋肉をほぐすことで、肩こりの改善が期待できます。次の動画を参考にしてください。
また、マッサージの際には、不飽和脂肪酸を多く含むエミューオイルを円滑剤として使いましょう。血行を促す効果が期待できるため、肩こり解消に向いています。また、エミューオイルは伸びがよく肌になじみやすいため、快適にマッサージができるようになるでしょう。
まとめ
肩こりは、デスクワークや読書などで同じ姿勢を長時間続けている方や、姿勢が悪い方、日常的に精神的なストレスを受けている方などにみられます。これらの原因を解消することで、肩こりを改善できるでしょう。また、ストレッチやマッサージを習慣づけることで、肩こりを早い段階で解消することが期待できます。辛い肩こりになると、なかなか解消させることができません。
そうなる前に対処することが大切です。自分でも肩こりの原因がわからなかったり、ほかにも症状が現れていたりする場合は、医療機関を受診しましょう。肩こりは、心筋梗塞や頚椎椎間板ヘルニアなどの病気でも起こるため、必要に応じて医師の診察を受けることが大切です。病気が原因の場合は、病気を治療することで肩こりも解消するでしょう。
記事の参考URL
https://takeda-kenko.jp/navi/tsukare/katakori/cause.html
http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/201006/homeclinic.html
https://kuukai3.com/2019/03/26/post-8537/
https://www.youtube.com/watch?v=OZhbSRR0CDA
医療・美容ライター。これまでの執筆本数は9,000本以上に昇る。正確でわかりやすい記事が医師からも好評。
ムダ毛や体臭などのお悩み解決記事から疾患の説明記事まで幅広く執筆。
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