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寒いと腰が痛い!天気の影響を受ける仕組みと対策方法

寒いと腰が痛い!天気の影響を受ける仕組みと対策方法

天気が悪くなると、腰や膝などが痛くなる方は多いのではないでしょうか。

また、雨の日などは普段よりも気温が下がるので、寒くなって腰が痛くなるという方もいるでしょう。

これは、天候の変化によって腰の痛みが誘発されていると考えられています。

天候によって体調が変わることで、生活に支障をきたすことは珍しいことではありません。

 

風邪とは違うので、天候によって体調が悪いからといって会社などを休むことは難しいでしょう。

できるだけ天候の影響を受けない身体をつくることが大切です。

また、腰の痛みそのものにもしっかり対処しましょう。

温めたりサポーターをつけたりするだけで、痛みが和らぎます。

それでは、天候が悪くなると腰が痛くなるメカニズムと対策方法について詳しくご紹介します。

 

低気圧で腰が痛む理由

雨や曇り、台風などのときに昔の傷や全身の関節が痛くなる場合があります。

これは、低気圧によって自律神経のバランスに問題が起こり、痛みを誘発させたものだと考えられています。

このように、天候の変化によって体調に異変が起きることを気象病といいます。

 

自律神経は、活動しているときに活発になる交感神経と、安静にしているときに活発になる副交感神経で成り立っています。

この2つの神経がオンとオフをくり返し、身体の機能を保っているのです。

しかし、気圧が下がると自律神経のバランスが崩れ、交感神経が活発になります。

そうすると、必要以上に痛みを感じるようになるのです。

 

また、雨や台風によって低気圧になっている日は、普段よりも気温が低い傾向があります。

寒い場合は、体温が下がって免疫力が低下し、血流が悪くなることで痛みが強くなることもあるでしょう。

台風が多い8~9月にかけては、腰痛持ちの方にとってはつらい季節になるかもしれません。

 

つらい季節を乗り超えるために、腰が痛むときにしっかりケアすることと、天候に左右されにくい身体をつくることが大切です。

 

腰が痛むときの対策方法

Measures to prevent back pain

天候が悪いときに腰が痛む場合には、次のように対策しましょう。

サポーターをつける

サポーターには、腰椎を支えて負担を減らす役割があります。

痛みがあるときにだけつけましょう。

つけている間は筋肉を補助してくれているので、普段からつけっぱなしだと筋力が低下し、腰への負担が大きくなります。

温める

寒くて血行が悪くなると痛みが強くなるため、温めると改善する可能性があります。

ただし、ぎっくり腰など急性期の痛みがある場合に温めると悪化するので注意しましょう。

ストレッチ

筋肉には、血液を送るポンプ機能があるため、コっていると血流が悪くなります。

そのため、ストレッチで筋肉をほぐして血流を促すことが大切です。

筋力トレーニング

筋力トレーニングによって筋力アップすれば、簡単には血流が悪くなりません。

また、運動による血流促進作用によって、痛みの緩和につながります。

 

このような対策は、腰が痛いと感じたらすぐに行うことが大切です。

痛みが強くなるとストレスが溜まり、さらに自律神経のバランスが崩れて痛みが強くなるという悪循環に陥る可能性があります。

 

天気の影響を受けにくくするには

自律神経のバランスが崩れるかどうかは、人によって異なります。

なかには、天候に左右されない方もいるのです。

そのような方は、普段から自律神経のバランスがよく、うまくオンとオフが切り替わっていると考えられています。

そのため、自律神経のバランスが整いやすくなるように、普段から規則正しい生活や1日1回の入浴、適度な運動などを心がけることが大切です。

具体的には、次のようなことを心がけましょう。

朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びる

人の身体には、体内時計と呼ばれるものがあります。

1日の生活リズムを調整する役割を果たしており、朝起きて日光を浴びることでリセットされます。

夜ふかしや寝坊を続けると、体内時計が狂ってしまい、自律神経のバランスが崩れやすくなるのです。

早寝早起きを心がけ、毎朝体内時計をリセットしましょう。

1日1回の入浴

交感神経と副交感神経は、どちらか一方でもうまく働かないと、もう一方もうまく機能しなくなります。

入浴には、交感神経を活発化させる効果が期待できるため、交感神経と副交感神経の両方の機能維持に役立つのです。

適度な運動

交感神経を刺激でき、運動後の休憩で副交感神経を刺激できます。

1日1回、適度な運動を習慣づけましょう。

 

まとめ

1年の中でも6月や8~9月は雨や台風などで体調を崩しがちです。

天候が悪くて腰が痛い場合には、患部を温めるとともに自律神経を整えるようにしましょう。

気象病には治療法がなく、普段からどれだけ自律神経のバランスを整えられているかが重要となります。

睡眠不足や運動不足、ストレスなどは自律神経を乱す原因です。

 

このような原因を避けつつ、規則正しい生活や適度な運動、入浴などを習慣づけましょう。

普段から自律神経を整えておくことで、天候の変化に左右されにくい身体をつくれます。

腰痛は、天候だけではなく筋肉の衰えや冷えによっても起こります。

腰痛が起こりやすい状態では、天候による影響も受けやすくなるので、普段から腰痛をしっかりケアしておきましょう。

監修専門家プロフィール


 みやざわ整骨院院長 宮澤大助

東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。

http://www.tgc-d.com/miyazawa.html


 

記事の参考URL

http://himawarichuo.com/blog-column/%E4%BD%8E%E6%B0%97%E5%9C%A7%E3%83%BB%E8%85%B0%E7%97%9B%E3%83%BB%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E3%83%BB%E4%B8%89%E9%83%B7%E5%B8%82%E3%83%BB%E6%95%B4%E9%AA%A8%E9%99%A2

http://www.ronenbyo.or.jp/hospital/tiikiriha/rehacolumn/rehacolumn_02.pdf

https://seitai-shomoto.jp/blog/post-992/