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腰痛に効果的なツボ4選|押し方のコツを伝授します

腰痛に効果的なツボ4選|押し方のコツを伝授します

弱い腰痛が長く続いている、急に強い腰痛が起きたといった症状に悩まされている方は多いのではないでしょうか。

腰痛にはさまざまな種類があり、それぞれ適切に対処することが大切です。

腰痛の対処法の1つに、ツボ押しが挙げられます。

ツボ押しは短時間でできるため、忙しい方でも実践しやすい方法です。

劇的な効果は期待できませんが、ツボ押しを定期的に行うことで、腰の痛みを和らげられる可能性があります。

 

ただし、ツボ押しをしてはいけない腰痛もあるため注意が必要です。

また、むやみに強い力を込めることで、腰痛が悪化する恐れもあります。

正しい方法でツボを押して、腰痛を和らげましょう。

ここでは、腰痛に効果的なツボと押し方のコツや注意点について、詳しく解説します。

 

腰痛の放置は危険?腰痛になる原因とは

腰痛の原因には、椎間板ヘルニアやぎっくり腰、腰痛症などが挙げられます。

椎間板ヘルニアやぎっくり腰は、急に強い痛みが起こることが特徴です。

重苦しい痛みが長く続く場合は、腰痛症が疑われます。

腰痛症は、肥満や運動不足、冷えなどで血流が低下し、筋肉が緊張することが原因です。

緊張した筋肉が周りの神経を圧迫することで、痛みが起こります。

また、常にストレスを感じている方も筋肉が緊張するため、腰痛症につながります。

 

若いうちは、腰痛症になっても自然に改善しやすいとされていますが、放置すると慢性化し、長く悩まされることになるでしょう。

常に腰の痛みに悩まされ、症状が改善したと思ったら、ふとしたときに再び痛みだすといった状況が続きます。

そのため、腰痛症の方は慢性化しないように早めに対処することが大切です。

 

血流を促すことで筋肉の緊張をほぐし、腰痛症を改善させられるでしょう。

半身浴やストレッチなどで身体を温めることを習慣づけてください。

逆に、冷湿布などで冷やすと血流を悪化させるため注意が必要です。

なお、冷やしてもいいのは、ぎっくり腰などで炎症が起きている場合です。

 

腰痛に効果的なツボ4選

Back pain point

劇的な効果が期待できるわけではありませんが、次のようなツボを押すことで腰痛が和らぐ可能性があります。

腰腿点(ようたいてん)

人さし指と中指を手の甲にたどっていき、骨が分かれるところにあるツボです。

また、薬指と小指の骨が分かれる部分にも同じツボがあります。

人さし指と中指の骨が分かれるところにある腰腿点に親指をあて、薬指と小指の骨が分かれる部分にある腰腿点に人さし指をあてます。

そのまま、手の甲を揉むように刺激しましょう。

命門(めいもん)

命門は、へそのちょうど裏側にあたる背中の部分にあります。

両手の中指の先を重ねて、30回程度押し揉みます。

中指の重ね方は、女性の場合は右手を下に、男性は左手を下にしてください。

腎兪(じんゆ)

命門から左右に指2本分のところにあるのが腎兪です。親指で30回程度押し揉みましょう。

志室(ししつ)

志室は、背骨の両側の少し外側にあります。親指で30回程度押し揉んでください。

腎兪と志室は、足を肩幅に開いて立った状態で、腰を大きくゆっくり回しながら押すことで、効果が高まるといわれています。

ツボの場所を正確に把握して、適切な力加減で刺激しましょう。

 

強く押すのはNG!ツボ押しのコツと注意点

ツボは、気持ちがいいと思える強さで押しましょう。

強く押すほどに効果が高まるわけではなく、部位によって適切な強さで押すことが大切です。

強く押してはいけないツボを強く押すことで、逆効果になる可能性があります。

また、ツボに触れただけで痛みを感じる場合は、さするだけにしておきましょう。

痛みに耐えながら押すと、逆に痛みが強くなるかもしれません。

 

そして、ツボを押す前に、ツボを押してもいい腰痛かどうか十分に確認しましょう。

ぎっくり腰や椎間板ヘルニアなどで急性の腰痛が起きているときにツボを強く刺激すると、症状が悪化する恐れがあります。

普段から重苦しい痛みが続いている場合は腰痛症だと考えられますが、念のために医師の診察を受けてから「ツボを押してもいいか」を確認した方がいいでしょう。

 

ツボを押すタイミングに指定はないため、仕事の休憩時間やテレビを見ながら、入浴後など好きなタイミングでツボを押してください。

一度のツボ刺激で腰痛が改善するわけではないため、長く続けるようにしましょう。

また、ツボを押していて症状が悪化した場合には、ツボ押しをやめて医師の診察を受けてください。

 

まとめ

ツボを刺激することで、腰痛を和らげられる可能性があります。

腰腿点や命門、腎兪、志室を正しく刺激しましょう。

また、正しい姿勢でツボを押すことで、十分な効果が期待できます。

ツボ押しの効果が期待できるのは、重苦しい痛みが続く腰痛症です。

ぎっくり腰や椎間板ヘルニアには効果が期待できず、逆に症状を悪化させる恐れもあるため、事前によく確認したうえでツボを押しましょう。

 

また、ツボは強く押せば効果が高まるわけではなく、ツボに合わせて適切な力で押す必要があります。

強く押しすぎたり、ツボに触れるだけで痛みを感じる場合に押したりすることで、痛みが悪化する恐れがあるのです。

適切な力加減と方法でツボ押しを続けて、腰痛の悩みを解消させましょう。

監修専門家プロフィール


 みやざわ整骨院院長 宮澤大助

東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。

http://www.tgc-d.com/miyazawa.html


 

記事の参考URL

https://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/tsubo/201302.html