太ももの筋肉が痛い!筋肉痛の改善方法と過ごし方
太ももの筋肉は、階段の昇り降りや立ち上がりなどさまざまなときに使う部位です。
つまり、普段からある程度の負荷がかかっています。
そのため、よほどのことでは筋肉痛にはならないと思いがちですが、久々の運動後や、スクワットなどの下半身を鍛える筋力トレーニング後には筋肉痛になることがあるでしょう。
これは、筋肉の疲労や損傷が大きいことが関係しています。
筋肉の疲労や損傷を解消するメカニズムがうまく働いていないことや、筋肉の状態に対して大きすぎる負荷をかけたことが原因です。
太ももを使う機会は多いため、筋肉痛になると動きたくなくなるという方は多いのではないでしょうか。
できるだけ筋肉痛を早く改善して、快適な日常を取り戻しましょう。
ここでは、太ももの筋肉痛の改善方法や過ごし方について詳しくご紹介します。
筋肉痛になる仕組み
筋肉痛は、筋肉の疲労と損傷によるものと考えられています。
筋肉の疲労や損傷によって血流が低下し、結果的に炎症が起こることで筋肉痛を発症するといわれています。
それぞれ、詳しくみていきましょう。
筋肉の疲労
筋肉を動かすために必要なエネルギーが不足していると、老廃物がたまりやすくなります。
老廃物がたまったところには炎症が起こり、筋線維が収縮。
その結果、血流が悪くなり、さらに老廃物がたまりやすくなるのです。
炎症が起きたところには、痛みを引き起こす物質が作られ、筋肉痛が発生します。
筋肉の損傷
急に激しい運動をすると、筋繊維が損傷することがあります。
また、筋膜や腱などの周辺組織にも炎症が起こり、血流が低下して筋肉痛が発生。
太ももの筋肉痛が起こりやすいのは、膝を伸ばすときに太ももの裏の筋肉に負荷がかかるスクワットや、太ももの前の筋肉に負荷がかかる下り坂を降りる動作などです。
筋肉が引き伸ばされながら力を出すことで、筋線維が傷つきやすくなります。
老廃物がたまることによる筋肉痛については、否定的な意見も多く、詳しいことはわかっていません。
いずれにしても、筋肉に負荷をかけすぎることで筋肉痛が起こるため、急激な運動には注意が必要です。
太ももの筋肉痛を改善する方法
太ももの筋肉痛は、放っておいても改善しますが、「できるだけ痛い症状を早く改善したい」という方もいるでしょう。
太ももの筋肉痛を早く改善するためには、傷ついた筋線維の回復を促す必要があります。
筋肉をできるだけ使わないようにするだけではなく、ストレッチや軽いマッサージ、ぬるま湯に浸かるなどして血行を促すことが大切です。
また、マッサージにはエミューオイルを使うといいでしょう。
エミューオイルは、人の肌になじみやすく、血行促進のためのマッサージをサポートしてくれます。
保湿成分も配合されているため、肌にうるおいを与えながら筋肉痛のケアができます。
また、栄養バランスのとれた食事と十分な睡眠も大切です。
筋線維が早く修復されるように、さまざまな方法でケアしましょう。
筋肉痛の痛みの強さは、どれだけ筋線維がダメージを受けたかで異なります。
あまりにも痛みが強い場合は、医療機関を受診した方がいいでしょう。
適切な治療を受けることで、筋肉痛の早期改善が期待できます。
筋肉痛が改善するまでは無理な運動は避け、回復に専念することが大切です。
筋肉痛がひどいときの過ごし方と注意点
筋肉痛がひどいときは、マッサージやストレッチなどの他にも対策が必要です。
公益財団法人長寿科学振興財団によると『筋肉痛がみられる部位の強い痛みや腫れなどがみられる場合は、冷却・安静・圧迫・挙上の炎症を鎮めるための対処を行いましょう』とのことです。
痛みがひどい場合、強い炎症が起きているため、氷などで患部を冷やす必要があります。
冷やしながら円を描くようにマッサージしましょう。
また、冷湿布を貼ることも効果的とされています。
炎症が強い場合に温めると、筋肉痛が悪化する恐れがあるため、入浴などは避けることが大切です。
また、運動やストレッチなども血流を促すことで炎症を強くする恐れがあるため、筋肉痛がある程度改善するまでは控えましょう。
筋肉痛がひどいときに無理に動くと、筋線維がさらにダメージを受けて、改善に時間がかかるようになります。
筋肉痛が改善しないうちは元の生活に戻れず、ストレスを感じてしまうでしょう。
単なる筋肉痛だからといって放置するのではなく、筋肉が受けたダメージをできるだけ早く改善させるために、症状にあわせて適切に対処することが大切です。
自己流のケアは筋肉痛を悪化させる恐れがあるため、場合によっては整形外科を受診しましょう。
まとめ
筋肉痛は、筋線維がダメージを受けて炎症が起きている状態です。
「過度なスクワット運動」「急な下り坂を降りる」といった動作で筋線維がダメージを受けると、血流が障害されて炎症が起こります。
筋肉痛の症状を早く和らげるためには、ストレッチやマッサージ、ぬるま湯に浸かるなど温める必要があります。
ただし、ひどい筋肉痛の場合は安静・圧迫・挙上などの処置が必要です。
太ももは、階段の昇り降りや立ち上がりの動作などに使う部分で、普段からある程度の負担がかかっています。
そのため、普段から筋肉痛にならないように心がけておくことが大切です。
また、筋肉痛になった場合は、正しくケアして早く改善させましょう。
あまりにも強い痛みが起きた場合は、神経や骨に異常が起きている可能性もあるため、一度医療機関を受診することをおすすめします。
監修専門家プロフィール
みやざわ整骨院院長 宮澤大助
東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。
http://www.tgc-d.com/miyazawa.html
記事の参考URL
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/undou-shougai/kinnikutsu.html
医療・美容ライター。これまでの執筆本数は9,000本以上に昇る。正確でわかりやすい記事が医師からも好評。
ムダ毛や体臭などのお悩み解決記事から疾患の説明記事まで幅広く執筆。
正しい知識を広めるために、医療・美容の情報をわかりやすくお伝えします。
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