顔のシミが気になっていても、医療機関で手術など治療を受けることに抵抗がある方は多いのではないでしょうか。

シミを消すことは簡単ではありませんが、生活習慣やスキンケアの方法を改善し、シミが消えやすい状態をつくることで自然に解消される可能性があります。

シミがあると、見た目年齢が上がってしまい実年齢よりも老けて見られるので、早めに対策を打ちたいものです。

自信を失う前に、シミを少しでも薄くすることが大切です。

シミに良い成分を身体の外側と内側の両方から摂るといいでしょう。

顔のシミは、過去のNG行動が重なることでできやすくなります。

若いからといって油断せず、シミの予防と解消を心がけましょう。

ここでは、手術をせずに顔のシミを消す方法についてご紹介します。

1.サプリや食事で抗酸化作用がある成分を摂取

シミは、過剰に分泌されたメラニン色素が肌に沈着したものです。

メラニンが分泌されるのは、肌が刺激を受けたり酸化したりしたとき。

つまり、肌への刺激や酸化を防ぐことで、メラニンの分泌を抑えられるのです。

皮膚が紫外線などによるダメージを受けると、活性酸素が発生し、細胞を酸化させてしまいます。

この酸化を防ぐためには、肌への刺激や紫外線を防ぐことが大切ですが、同時に抗酸化作用があるものを摂取することも重要です。

抗酸化作用を持つ代表的な成分は、ビタミンCとビタミンEです。

ビタミンCは、イチゴやリンゴ、キウイ、かんきつ類、ブロッコリー、さつまいもなどに多く含まれています。

ビタミンEは、アーモンドやアボカド、赤ピーマンなどに多く含まれているため、これらを意識的に摂るようにしましょう。

ビタミンCやビタミンEを含む食事を摂る機会が少ない場合は、サプリで補うのも1つの手段です。ただし、サプリを飲めばシミが消えるわけではありません。

補助としてサプリで栄養を補いつつ、できるだけ栄養バランスのとれた食事を摂ることが大切です。

2.保湿や生活習慣を整えて肌のターンオーバーを促進

シミは肌のターンオーバーが乱れ、メラニンの排出が遅れることでできるものです。

そのため、ターンオーバーを整えることが顔のシミを解消することにつながるのです。

ターンオーバーは、肌の生まれ変わるサイクルのことで、表皮の最下層でつくられた細胞が少しずつ肌の表面へと上がっていき、押し出す形で古い肌細胞をはがす現象です。

ターンオーバーが遅れると、古い肌細胞がたまってしまいます。

逆に、ターンオーバーが早すぎると未熟な肌細胞の影響で刺激に弱くなるのです。

保湿ケアを徹底することで肌のターンオーバーを整えられます。

また、ターンオーバーにはホルモンバランスも関係しており、ホルモンバランスを整えるためには十分な睡眠やストレスケアが欠かせません。

良質な睡眠を得られるように、寝るときは部屋を暗くし、スマホを操作するのは控えましょう。

また、ターンオーバーを整えるのに役立つビタミンAやビタミンB群を意識的に摂ることも大切です。

ビタミンAはうなぎや卵、にんじん、かぼちゃなどに多く含まれています。

ビタミンB群は、ヨーグルトやはちみつ、アボカドなどに多く含まれているため、うまく食事に取り入れていきましょう。

3ハイドロキノン配合の化粧品でメラニンの生成を抑制

ハイドロキノンは、厚生労働省の認可を受けた美白成分です。

他に認可された成分には、エラグ酸やコウジ酸、プラセンタなどもあります。

ハイドロキノンは、メラニンの生成を抑えることでシミをつくりにくくする成分です。

美白化粧品に含まれており、シミのケアに役立ちます。

ハイドロキノンは医療機関でも使用されている成分であり、化粧品に含まれる量は多くありません。

しかしながら、継続的にケアすることで、少しずつシミが薄くなっていくことが期待できます。

化粧品を塗る際に刺激を与えるような塗り方をすると、メラニンの生成が促されてしまいます。

ゴシゴシとこすったりたたいたりすることは避けましょう。

また、化粧品によっては使用頻度が定められているので、指示に従って適切な頻度で使用することが大切です。

使用頻度を守らずに使いすぎると、肌に刺激がおよび、メラニンの生成が促される可能性があります。

また、メイクをする場合にはクレンジングによる摩擦で肌が刺激を受けることが懸念されるでしょう。

ハイドロキノン配合の化粧品を使用していても、毎日の習慣であるクレンジングの影響を抑えることは難しいため注意が必要です。

メイクの濃さに合わせたクレンジング剤を正しく使いましょう。

まとめ

顔のシミを消すためには、これ以上のシミを作らないように生活習慣を整え、正しいスキンケアを心がける必要があります。

そのうえで、シミの排出に役立つハイドロキノン配合の化粧品でケアしましょう。

また、ビタミンAやビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなどを摂ることも大切です。

ターンオーバーに必要な栄養や酸化を抑える栄養をしっかり摂ることで、シミの改善をサポートできます。

あまりにも濃いシミは、生活習慣やスキンケアだけでは改善が期待できません。

この場合は、医療機関を受診して医師のアドバイスを受けましょう。

治療によってシミが改善した場合も、引き続きシミをつくらないためのケアを続けることが大切です。

見た目年齢を上げないために、シミをつくらないようにしましょう。

記事の参考URL

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加藤 良大

医療・美容ライター。これまでの執筆本数は9,000本以上に昇る。正確でわかりやすい記事が医師からも好評。
ムダ毛や体臭などのお悩み解決記事から疾患の説明記事まで幅広く執筆。
正しい知識を広めるために、医療・美容の情報をわかりやすくお伝えします。