思春期ニキビとはワケが違う!大人ニキビを治す方法
10代の頃に悩まされたニキビ。
大人になって落ち着いたはずなのに、今もたびたび悩まされている、という人が増加しています。
大人になってからできるニキビは、「大人ニキビ」と呼ばれる、思春期ニキビとは別のもの。
いわゆる「吹き出物」と呼ばれるものを指します。
できる部位、原因ともに思春期にできるニキビとは異なり、10代の頃のニキビよりも治りにくいのが特徴です。
思春期の頃も気にしていたように、大人になっても、ニキビができた肌ができると気分が下がってしまうものですよね。
できるだけきれいな素肌で過ごしたいと、洗顔方法や対策方法を模索している方も多いでしょう。
そうした方に、この記事では大人ニキビと思春期ニキビの違い、ケア方法についてご紹介します。
大人ニキビの原因
大人ニキビができる原因は、ひとつではありません。
過剰な皮脂分泌が原因となる思春期ニキビと異なり、大人ニキビはさまざまな要因が関連して発生すると考えられています。
主な原因とされているものは、「肌の乾燥」「ストレス」「生理周期(女性)」「不規則な生活」などです。
近年、大人ニキビに悩まされる女性が増えてきているのは、生活スタイルの変化がひとつの要因だといえるでしょう。
仕事や家事、育児など忙しい日々を過ごす女性のなかには、過度なストレスを受け続けていたり、寝不足が習慣化してしまっていたりする人が少なくありません。
多忙と疲れから栄養バランスの偏った食生活ばかりになってしまっている方もいるでしょう。
オフィスや電車内で、エアコンにより乾燥した空気に常にさらされている状態も、肌にとってはダメージが大きいものです。
ダメージを受け続けバリア機能が低下した肌は、生理周期によるホルモンバランスの乱れや化粧品の刺激をより強く受けてしまうもの。
こうした要因が重なり合うことで、大人ニキビに悩む人が急増しているのです。
大人ニキビと思春期ニキビの違い
大人ニキビと思春期ニキビの違いは、発生する原因だけではありません。
「発生部位」「できやすい季節」「ニキビの見た目」など、多くの点に違いが見られます。
「思春期」「大人」と呼ばれるように、発生しやすい年齢も異なり、思春期ニキビは20歳前後まで、大人ニキビができやすくなるのは20代後半が中心です。
発生部位
思春期ニキビができやすいのは、顔全体。
特に皮脂分泌が盛んなTゾーン(額・鼻周辺)に発生しやすいのが特徴です。
一方、大人ニキビができやすいのは「U地域」。
口元やあごの周辺、おでこが中心です。
また、顔だけではなく、首や胸元、背中にできやすいのも大人ニキビの特徴です。
季節
思春期ニキビは、皮脂分泌が多くなりやすい春から夏にかけて多くなりがち。
対して大人ニキビは季節に関係なく一年中発生しやすいのが特徴です。
ニキビの見た目
思春期ニキビは皮脂が原因のため、肌表面にも脂っぽさが見られます。
大人ニキビの場合は、肌表面が乾燥していることが多く、カサついた印象を受けるのが特徴です。
大人ニキビを治す方法
思春期にできるニキビを治すには、「しっかり皮脂を洗い落とすこと」「あぶら取り紙をこまめに使うこと」「毛穴をふさがないこと」が挙げられます。
これに対して、大人ニキビを治す方法は、「これ」と決まったものがあるわけではないのが難しいところ。
原因がひとつではないため、ひとつひとつクリアにしていく必要があります。
まず、基本となるのは、やはり洗顔です。
クレンジング剤が残っていると大人ニキビの原因につながるため、しっかり洗顔しましょう。
洗顔剤は弱酸性のものを選びます。
弱酸性の洗顔剤は、弱っているバリア機能を守ってくれる性質を持ちます。
また、古い角質で毛穴が詰まってしまうと、内部でアクネ菌が繁殖してしまいます。
角質ケア、角栓の除去も定期的に行いましょう。
そして、大切な対策方法が保湿ケアです。
思春期ニキビと比べ、大人ニキビが発生する肌表面は乾燥していることが多いもの。
乾燥した肌はバリア機能の低下も招いてしまいます。
「睡眠不足の解消に努める」「辛いものや甘いもの、脂っこいものを食べ過ぎない」「ストレスを発散する」などは対策方法のひとつ。
生活スタイル全般を見直すことが、大人ニキビを治す近道なのです。
まとめ
肌の調子が整っていると、気持ちも何だか明るくなるもの。
大人ニキビを作らない・改善するためには、日頃から健康的な生活を送ることが何よりも大切です。
口の周りやあごなど、顔の下部にニキビができはじめたり、ポツポツ繰り返しニキビができはじめたりする症状は、大人ニキビのサインです。
大人ニキビは思春期ニキビと比べて治りが遅いのも特徴なので、「なかなか治らないな」と感じたら大人ニキビだと考えましょう。
生活を見直すいい機会と捉え、食生活や心身の状態に目を向けてみてもいいですね。
大人ニキビの治療には、詰まった毛穴を除去し、アクネ菌の繁殖を抑えて炎症を鎮めることが必要。
なかなか治らない場合は、悪化して肌にニキビ跡ができてしまう前に、皮膚科に相談に行くこともおすすめします。
さいたま市在住。幼少期からの「書くことが好き」が講じてフリーライターに。
コラム記事から店舗・病院・企業への取材・インタビュー記事まで幅広く執筆している。
販売員をしていたインテリア雑貨店で扱っていた、日常をちょっぴり楽しくさせる入浴剤・アロマ・ケア用品が好き。
-
前の記事
見た目年齢が若返る!手術をせずに顔のシミを消す方法 2018.11.06
-
次の記事
ニキビがある状態で化粧品を使うときの注意点 2018.11.09