肩こり解消法を原因別に紹介!猫背・体力不足・老化
肩こりは、現代人にとって身近な症状です。
姿勢の悪さや体力不足、老化などさまざまな原因で肩こりが起こります。
例えば、猫背などの悪い姿勢になると背中や肩、首などの筋肉が緊張して血行不良を引き起こし、結果的に痛みにつながります。
また、一般社団法人日本カイロプラクターズ協会によると、『関節のズレは首の回転を悪くし、時には神経障害を起こします』とのことです。
さらに、体力不足による肩こりは運動不足が原因となっていることが多いでしょう。
身体を動かさないと首の後ろや肩の血行が悪くなり、肩こりが起こるのです。
そして、老化については高齢になるにつれて心臓や歯、鼻などの病気にかかりやすくなり、それが原因で肩こりを引き起こすことがあります。
その他、筋肉や骨の機能が老化することが引き金になることもあるのです。
肩こりは、原因別に対処していくことが大切です。
今回は、「姿勢の悪さ」「体力不足」「老化」といった3つの原因ごとの肩こり解消法をみていきましょう。
姿勢の悪さからくる肩こり解消法
姿勢の悪さからくる肩こりは、筋肉の緊張によって血行不良を引き起こすことが原因です。
そのため、姿勢を正すことが大切です。
また、血行を促すために入浴や熱めのシャワーを浴びるなどしましょう。
湯船に浸かりながら熱めのシャワーを首に当てながら、首をゆっくりと回します。
同じように、シャワーを肩に当てながら左右の腕をゆっくり回しましょう。
湯船から上がったら、再び熱めのシャワーを浴びてください。
このとき、血流が滞りがちな手足など身体の先端部分から心臓に向かってシャワーを当てることがポイントです。
また、エミューオイルを使ったマッサージも効果的とされています。
エミューオイルは肌へのなじみがよく、べたつきにくいケア用品です。
マッサージによって血行を促しつつ、肌を保湿することができます。
肩甲骨のあたりから首にかけてマッサージすると、肩こりが改善するでしょう。
自分ではマッサージしにくい場合は、家族や友人に頼むことが大切です。
適切にマッサージできなければ、肩こり解消効果は期待できません。
毎日の入浴とマッサージで、姿勢の悪さによる肩こりを解消させましょう。
体力不足からくる肩こり解消法
体力不足からくる肩こりは、運動不足による血行不良が起きている状態です。
そのため、運動を習慣づけることで解消が期待できます。
運動に慣れていない場合は、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動から始めるといいでしょう。
また、筋肉を緊張させるストレスを防ぐことが大切です。
ストレスを受けると交感神経が優位になり、血管が収縮して血流が低下します。
体力不足に精神的なストレスが重なると、肩こりがひどくなる可能性があります。
疲労がたまりがちになり、肩こりによるストレスもたまって症状が悪化するという悪循環に陥ることも懸念されるのです。
ウォーキングやストレッチなどの適度な運動には、ストレス解消効果も期待できます。
そのため、運動を習慣づけることは、ストレスによる肩こりの予防にも役立つのです。
ウォーキングやストレッチは、普段から運動していない方でも簡単に始められるうえに、特別な道具などは必要ありません。
しかし、忙しいために、なかなか運動の時間を取れない方もいるでしょう。
そういう方は、できるだけ遠回りして通勤や買い物をするなど工夫することが大切です。
老化からくる肩こり解消法
老化を防ぐことはできませんが、できるだけ肩こりを抑えることは可能です。
筋肉疲労が起こりやすくなっているため、若い人以上に姿勢や運動不足に注意しなければなりません。
また、血行不良によって肩こりを引き起こすストレスや喫煙、冷えなどを徹底的に防ぎましょう。
それぞれ、次のように対策してください。
ストレス
年齢を重ねるにつれて体力不足となり、少しのことでストレスを感じるようになります。
また、更年期になると自律神経が乱れがちになるため、常にストレスを感じているような状態になりがちです。
そのため、必要に応じて更年期障害の治療を受けることも重要。
日常のストレスについては、適度な運動や趣味に没頭するなどして解消させましょう。
喫煙
できるだけ禁煙することが大切ですが、いきなり禁煙をしても成功するのは難しいでしょう。
まずは、1日に吸う本数を減らすことから始めることがポイントです。
喫煙がストレス解消になっている場合もあるため、無理に禁煙することは避けましょう。
ストレスを抑えつつ、本数を減らしていくことが大切です。
冷え
熱いシャワーを浴びるなどして、冷えを防ぎましょう。
服やブランケットなどを用いて、身体を冷やさないようにしてください。
老化による肩こりの対処は難しいものですが、できるだけ改善させるように対策していきましょう。
まとめ
肩こりの解消法は、原因によって異なります。
「適度な運動」「熱めのシャワーを浴びる」「エミューオイルでマッサージをする」といった方法は、どの原因にも共通した肩こり解消法です。
全ての方法を継続することで、つらい肩こりを和らげることが期待できるでしょう。
肩こりを解消させたら、次は予防を意識することが大切です。
姿勢を正し、適度な運動を続けるようにしましょう。
また、身体を冷やさないように毎日の入浴や気温に合った服装などを心がけてください。
肩こりの原因の中で、最も対処が難しいのはストレスといえるでしょう。
ストレスの原因を遠ざけつつ、睡眠や適度な運動、趣味に没頭するなどして、ストレスをこまめに解消させることが重要です。
肩こり解消法を今すぐ実践して、肩こりに悩まない快適な日常を取り戻しましょう。
監修専門家プロフィール
みやざわ整骨院院長 宮澤大助
東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。
http://www.tgc-d.com/miyazawa.html
記事の参考URL
http://www.jac-chiro.org/neck.html
https://healthcare.kao.com/main_post_category/stiff-shoulder/
https://healthcare.kao.com/main_post/bath04/
https://healthcare.kao.com/main_post/stiff-shoulderkiso/
https://healthcare.kao.com/main_post/menopause3/
医療・美容ライター。これまでの執筆本数は9,000本以上に昇る。正確でわかりやすい記事が医師からも好評。
ムダ毛や体臭などのお悩み解決記事から疾患の説明記事まで幅広く執筆。
正しい知識を広めるために、医療・美容の情報をわかりやすくお伝えします。
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