痛みを伴う肩こりの原因6つ!放置せずにストレッチで改善しよう
デスクワークや姿勢の悪さ、冷えなどさまざまな原因で肩こりが起こります。
肩こりが起きたときに、同時に痛みを感じている方は多いのではないでしょうか。
鈍い痛みに悩まされ、仕事や生活に支障をきたすこともあります。
厚生労働省の行った「平成28年国民生活基礎調査」によると、男女別のつらい症状で肩こりは女性が1位、男性は2位です。
それほど、肩こりに悩まされている人は多いと考えられます。
肩こりが続いている方は、ストレッチで改善させましょう。
隙間時間にできる簡単なストレッチをするだけで、肩こりが和らぐ可能性があります。
また、肩こりの原因を確認しておき、原因となる生活習慣を改善させることも大切です。
それでは、肩こりの原因やストレッチによる改善方法を見ていきましょう。
つらい肩こりの痛み…原因は?
つらい肩こりの痛みの原因はさまざまです。
次のように、主に6つの原因が重なることで肩こりになるといわれています。
姿勢が悪い
姿勢が悪い状態では、5~6kgもある頭を支える首の筋肉に大きな負担がかかります。
首の筋肉は、背中の肩甲骨にまで広がっているため、頭の重みで緊張すると肩こりになるのです。
長時間、悪い姿勢でデスクワークをしたり、下を向いてスマホを見ていたりすると、肩こりに悩まされやすくなります。
筋力不足
肩は、1本につき4~5kgもある腕を支えています。
特に、なで肩だと肩の筋肉にかかる負担が大きいため、肩がこりやすくなるのです。
冷え
冷えによる血行不良も肩こりにつながります。
身体が冷えると、筋肉に栄養を届ける血液の流れが悪くなり、筋肉が栄養不足となることで肩がこりやすくなるのです。
また、血行不良によって筋肉に老廃物がたまることで、硬くなっていきます。
硬くなった筋肉は、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こすこともあります。
さらに、次第に関節を動かせる範囲が狭くなり、五十肩になることもあるのです。
噛み合わせが悪い
噛むときには、首の横側にある胸鎖乳突筋に負荷がかかります。
噛み合わせが悪いと、片方の胸鎖乳突筋に過度な負担がかかり、首や肩のこりにつながるのです。
運動不足
筋肉には、ポンプ作用によって血液の流れをスムーズにする働きがあります。
運動不足になると筋肉が落ちて、血行が悪くなることで肩がこりやすくなります。
ストレス
疲労や人間関係の問題などでストレスを受けると、自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になります。
その結果、血管が収縮して血流が低下し、肩こりが起きてしまうのです。
肩こりを放置すると病気につながることも
肩こりを我慢していると、緊張型頭痛になる可能性があります。
緊張型頭痛は、頭から背中にかけての筋肉がこることが原因です。
肩こりによるストレスや運動不足、長時間のデスクワークなどの原因で筋肉が緊張すると、老廃物が排出されにくくなります。
老廃物が筋肉にたまった結果、神経が刺激されるようになり、緊張型頭痛の症状が起こる傾向です。
血液は、心臓から送り出され、最終的に心臓に戻ります。
血流が悪くなることで、肩こり以外にもさまざまな症状が現れるようになるのです。
緊張型頭痛は深刻な病気ではありませんが、痛みによって生活や仕事に支障をきたすことがあるため、早めに治療を受けた方がいいでしょう。
肩こりが起きたときは、整形外科を受診してください。
医師の診断を受け、症状を和らげるための治療を受けることが大切です。
また、肩こりや緊張型頭痛が続くと、ストレスがたまります。
ストレスは、血管を収縮させて血行の悪化を招くため注意が必要です。
ストレスによって症状が悪化し、さらにストレスがたまるという悪循環に陥る恐れがあります。
おうちで実践!肩こり解消ストレッチ
肩こりは、簡単なストレッチで改善が期待できます。
次のようなストレッチを習慣づけましょう。
肩甲骨はがしストレッチ
- 立った状態か座った状態で片腕を上に伸ばす
- 5秒かけて腕を腰の高さまで下げる
- 左右5回ずつ行う
肩の上下させるストレッチ
- 耳と左肩を近づける
- 左肩の力を抜くと同時に右肩と耳を近づける
- リズミカルに10回くり返す
両肩をすくめるストレッチ
- 顔を動かさずに両肩を耳に近づけるように上げる
- そのまま3秒キープする
- 肩を落として力を抜く
- これを5~10回程度くり返す
ひじを回すストレッチ
- 両方の肩先に両手の指先をつける
- そのままひじだけを大きく回す
- 反対側のひじも同じように回す
- 左右それぞれ3~5回ずつ行う
テレビを見ているときや仕事の休憩時間にも手軽にできるため、習慣づけることをおすすめします。
ストレッチは、一連の流れを守って行うことが大切です。
ストレッチの流れを無視して部分的に実践しても、肩こりは解消できません。
まとめ
肩こりになると、痛みによって生活や仕事に支障をきたすことになるでしょう。
姿勢の悪さや筋肉の衰え、運動不足、ストレス、冷えなどさまざまな原因が重なることで、肩こりになります。
全ての原因を解消することは難しいため、肩こりを改善させるストレッチを習慣づけましょう。
肩こりの原因を解消しつつ、ストレッチを行うことで肩こりの悩みが解消されやすくなります。
また、肩こりを放置すると緊張型頭痛にも悩まされやすくなるでしょう。
肩だけではなく頭まで痛くなると、生活や仕事に大きな支障をきたす恐れがあります。
肩こりが長引く場合は、整形外科を受診して治療を受けた方がいいでしょう。
肩こりは身近な問題であるため、うまく付き合っていくために対策することが大切です。
監修専門家プロフィール
みやざわ整骨院院長 宮澤大助
東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。
http://www.tgc-d.com/miyazawa.html
記事の参考URL
https://kango.mynavi.jp/contents/nurseplus/healthbeauty/190302-2/
https://precious.jp/articles/-/3246
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO97536920S6A220C1000000?channel=DF260120166496
http://www.nakahara-chiro.com/shoulderperiarthritis.html
医療・美容ライター。これまでの執筆本数は9,000本以上に昇る。正確でわかりやすい記事が医師からも好評。
ムダ毛や体臭などのお悩み解決記事から疾患の説明記事まで幅広く執筆。
正しい知識を広めるために、医療・美容の情報をわかりやすくお伝えします。
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