デスクワークの人が足のむくみを改善するためのコツ
足のむくみと言えば、長時間の立ち仕事をしている方に多くみられます。
実は、長時間のデスクワークをしている方も、足のむくみに悩まされがちです。
仕事開始前は美脚なのに、仕事後は足の形が悪く太くなるという方もいるでしょう。
また、むくみを解消せずに放置すると、疲れが残って翌日の仕事に支障をきたす可能性もあります。
足のむくみは、デスクワーカーにとって日常的な悩みですが、改善させることが可能です。
また、仕事中にできるだけむくまないように工夫することで、ケアが楽になるでしょう。
解消法と対策法の両方を実践することで、足のむくみに悩まされにくくなります。
ここでは、デスクワークの人が足のむくみに悩まされやすい理由や解消法、対策などについてご紹介します。
座ったままなのに足のむくみが発生する理由
足のむくみは、血行が悪くなることで血液やリンパ液がたまることで起こります。
通常では、筋肉が収縮と弛緩(しかん)を繰り返すことで、血液やリンパ液を全身に循環させています。
ただし、筋肉が自然に収縮と弛緩を繰り返しているわけではなく、歩くなど身体を動かすことで機能が十分に発揮されるのです。
デスクワークでは身体をほとんど動かさないため、筋肉の収縮・弛緩が十分に起こらず、血液やリンパ液を循環が難しくなります。
身体に大きな問題が起こらない程度には循環していますが、心臓から遠い足には血液やリンパ液がたまりやすくなるのです。
特に、女性は男性と比べて筋肉量が少なく、血液やリンパ液を循環させる力も低いため、むくみやすい傾向があります。
さらに、ハイヒールをはいている方は、ふくらはぎの筋肉をうまく使えず、むくみが助長されてしまうのです。
このことから、女性は男性よりも入念に血行促進を意識して、足のむくみ解消と対策を心がけることが大切だといえます。
普段から血流が悪い方はむくみやすくなっているため、より一層注意が必要です。
仕事しながら実践できるむくみ防止策
仕事しながらでも、次のように対策することでむくみを解消できるでしょう。
こまめに席を立つ
長時間、同じ姿勢を続けることでむくみやすくなるため、こまめに席を立つようにしましょう。
目安として、1時間に1回ごとに席を立つことが大切です。
トイレに行ったり、必要な書類を分けて取りに行ったりするといいでしょう。
また、その際には血流を促すために軽いストレッチをすると、より一層の効果が期待できます。
水分をこまめに摂る
身体の水分が不足すると、身体が水分をためこもうとします。
水分がためこまれることは、むくみに直接つながります。
目安として、体重50キログラムで1.5リットルの水分を摂りましょう。
ただし、コーヒーやお茶は水分摂取に向いていません。
コーヒーやお茶には利尿作用があるカフェインが含まれているため、何度もトイレに行くことで結果的に身体から水分が失われてしまいます。
また、デスクワークが終わって帰宅する際にも、むくみ対策が可能です。
つま先に重心を置いてしまうと筋肉の状態がアンバランスになり、むくみやすくなります。
かかとに重心を置いて歩きましょう。
また、股関節から脚を動かすようにして、自然に歩くことも大切です。
帰宅してからできるむくみ解消術
帰宅後は、ストレッチで身体のむくみを解消させましょう。
次のように複数のストレッチを組み合わせることが大切です。
太ももとお尻のストレッチ
椅子に座って脚を組みましょう。
このとき、足首を膝のあたりに乗せるようにします。
そのまま上半身を倒して胸と足を近づけましょう。
太ももからお尻にかけての外側のラインや股関節の周囲がしっかり伸びていると感じたら、そのまま20秒キープしてください。
反対の脚も同様に行いましょう。
足首のストレッチ
椅子に座った状態で足を前にまっすぐ伸ばし、つま先を手前に向けて力を入れましょう。
そのまま5秒キープします。
今度は、つま先を伸ばして5秒キープしましょう。
これらの動作を交互に3回繰り返してください。
足首を回す
かかとで立って足首を回しましょう。
このとき、かかとを浮かせて行います。
これだけで足首の周りの血行が促されてむくみが解消されやすくなります。
このようなストレッチは、入浴後など身体が温まっているタイミングで行うといいでしょう。
また、湯冷めをしないように、1枚多く服を着るなど工夫も大切です。
まとめ
デスクワークの方は、同じ姿勢を長時間続けることでむくみやすくなります。
デスクワークには、足のむくみは付き物と考えておきましょう。
むくみは、血液やリンパ液がたまることで起こるため、ストレッチなどで解消させることが大切です。
足首や太もも、お尻など部位ごとにストレッチしましょう。
また、仕事中にこまめに席を立ち、血液やリンパ液を循環させるための筋肉を動かすことで、むくみにくくなります。
むくみは、体調や身体の冷えなどの影響を受けて起こるため、身体を冷やさないようにすることも大切です。
シャワーだけで済ませるのではなく、ゆっくり入浴して身体を温め、その後にストレッチするといいでしょう。
うまくむくみを解消させて、快適な日々を送りましょう。
監修専門家プロフィール
みやざわ整骨院院長 宮澤大助
東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。
http://www.tgc-d.com/miyazawa.html
記事の参考URL
https://shigotonadeshiko.jp/88358
医療・美容ライター。これまでの執筆本数は9,000本以上に昇る。正確でわかりやすい記事が医師からも好評。
ムダ毛や体臭などのお悩み解決記事から疾患の説明記事まで幅広く執筆。
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