寝違えただけなのに…首の痛みが治らない原因は?

朝、目が覚めて「アイタタタ…」。
首を寝違えてしまい、首から肩周辺の痛みで首が動かせないなんていうこと、ありますよね。
この「寝違え」、ひどいときは2、3日ほど痛みが続くこともあり、家事や仕事などの生活に支障が出るつらさでも知られています。
痛みの原因については多様な意見があり、検査や画像診断でも決定的な証拠が現れないのも特徴です。
このような症状は寝起きだけでなく、普段はしないような長時間のパソコン作業や急激なスポーツ、重い荷物を持った翌日にも現れることがあります。
いずれにせよ、首の後ろの筋肉に負荷がかかることが大きな要因だと考えられており、けがではなく軽度の病気であるとされています。
寝違えないためにできる対策
寝違えを慢性化させないためは、普段の生活で対策をすることが重要です。
基本的に気をつけたいのは、身体を固定してしまうような姿勢や不自然な寝かたを避け、首まわりの筋肉に負荷をかけすぎないことです。
まずは寝具から見直してみましょう。
高すぎる枕や柔らかすぎるマットレスは、睡眠時の姿勢をゆがめ、身体に負荷がかかりがちです。
最近ではオーダーできる枕や高機能のマットレスなどもありますので、専門店で相談してみることをおすすめします。
睡眠時の姿勢にも注意しましょう。
特に頭を横にひねる「うつぶせ寝」は、首の筋肉がねじられて固定されるため負荷が大きく、寝違えの原因ともなりやすいものです。
仰向きの姿勢であっても、リラックスできる状態であることが大切です。
また、飲酒時の睡眠にも注意が必要です。
お酒を飲みすぎて眠ると、身体が麻痺したような状態になり、不自然な姿勢でいわゆる「爆睡」に入ってしまうことがあります。
これでは全身がこり固まってしまい、睡眠中に筋肉に負荷がかかってしまいます。
日ごろから適度な運動を心がけ、正しい姿勢で過ごすことも、頭を支える首の筋肉の柔軟性や強化に役立ちます。
意外なところでは、ストレスをためないことも対策のひとつとなります。
ストレスをためているとどうしても首や肩のあたりに力が入り、血流が悪くなってしまうからです。
そのほか、寝る前には入浴などで体を温めて筋肉をほぐす、ミネラルウォーターなどを飲んで水分とミネラルの補給を心がけるなどもよい対策となります。
首の痛みが治らない原因
首の痛みが単純な寝違えであった場合、数時間から数日のうちには少しずつ痛みが和らいでくるのが一般的です。
しかし、痛みが強い場合や、少しも痛みが引いてこない、首の痛みが治らないと感じたら、整形外科を受診するようにしてください。
首の痛みの原因には、寝違えだけでなく、本格的な治療を必要とする病気の場合があるのです。
首の部分の脊椎のことを頸椎といいますが、この頸椎に障害が起こると、全身症状にもつながりかねない重病となることさえあります。
脊椎のクッション構造である椎間板がはみ出して、脊椎や神経根を圧迫することで起こる頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症性神経根症、ぎっくり首とも呼ばれる頸椎捻挫などの頸椎の病気や、骨の異常、腫瘍、感染症、五十肩、またひどい肩こりが原因となっていることもあり、治らない首の痛みには様々な病気の可能性が潜んでいます。
首の痛みに併せて、頭痛や吐き気、眼底の痛みなどの症状が出た場合には、くも膜下出血の可能性もあります。
このような場合は痛みが引くのを待ったりせず、すぐに医療機関を受診してください。
首の痛みが治らないときの対処法
首の痛みが発生したときは、まずは首を動かさないこと、温めないこと、痛みのある部分を揉んだり強くマッサージしたりしないことを心がけてください。
寝違えであってもそうでなくても、痛みがあるというのは何らかの炎症を起こしている状態です。
自己判断でのマッサージや温熱療法は避け、患部は冷やすようにしましょう。
そして生活面では安静にして過ごすことが大切です。
ストレッチが効果のある場合もありますが、痛みを我慢してまで行うことは禁物です。
寝違えであれば、時間の経過とともに痛みが引いてきます。
しかし、それでも首の痛みが治らない、あるいは痛みが強い場合には医療機関を受診します。
整形外科では、手足のしびれの有無や動き、手足を医療用ハンマーで叩いたときの反応、X線写真による骨の異常の有無などが診察されます。
痛みや炎症を抑える作用の湿布薬や内服薬が処方されたら、そういった薬剤を使用して首の痛みに対処しますが、病状によっては入院や手術、リハビリなどの処置が必要になることもあります。
治らない痛みが出た場合は、主治医の方針に従い、無理をせずに治療していくことが重要です。
まとめ
ちょっとした不具合で済ましてしまいがちな寝違えですが、ひんぱんに起こる、痛みが強い、治らないなどの症状が出てきたら要注意です。
首の痛みは、言い換えれば首に炎症が起きているということの現われです。
放置していると、慢性化したり隠れた重病に気付かなかったりということになりかねません。
寝違えを防ぐためには、日常生活で正しい姿勢を心がけたり、寝るときの環境や体調の管理などが大切になってきます。
しかし、首の痛みが治らないような状況であれば、すみやかに医療機関を受診し、検査や処置、投薬などを受けるようにしましょう。
首は重い頭を支えるだけでも常時負荷のかかっている部位でもあります。
寝違えだからと軽く考えずに、ほかに調子のよくない部分はないか、痛みは軽減しているかなどをよく観察し、適切な対処を行うようにしたいものです。
監修専門家プロフィール
みやざわ整骨院院長 宮澤大助
東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。
http://www.tgc-d.com/miyazawa.html
記事の参考URL
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/sprained_neck.html
http://news.livedoor.com/article/detail/14983982/
http://www.kagoshima.med.or.jp/people/topic/H16/166.htm
http://neurosurgery.med.saga-u.ac.jp/to_patient/diseases/spine/
40代フリーライター。
DTPデザイナー、雑誌編集ライター、博物館広報の職を経て、フリーライターに。
主に、健康、美容、ファッションのジャンルで記事執筆中。
得意なテーマはアンチエイジング。
見た目だけではなく、こころとからだの両面から生まれる若々しさを重要視している。
自身もコスメオタク、サプリオタクであり、気になる製品はまず自分で試してみる主義。
読書が趣味で、尊敬する作家は数多くいるが、なかでも影響を受けたのは山口瞳氏。
好きなスポーツはフィギュアスケート。
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