慢性的な疲れが腰痛を引き起こす!身近な改善策は?
急激な痛みではないけれど、腰がじわじわと痛くてつらい方は多いのではないでしょうか。
特に、思い当たる節がないのに腰痛に悩まされている方は少なくありません。
実は、慢性的な疲れが原因の可能性があるのです。
疲れは、仕事や家事に追われている人にとっては、とても大きな問題です。
「疲れを取りたくても寝る時間が短い」「重い荷物を持つなど腰に負担がかかる労働をしている」など、さまざまな理由で腰が痛くなります。
できるだけ腰痛が起こらないように対策しつつ、腰痛が起きたときに正しく対処することが大切です。
腰痛が起きてしまうと、普段の仕事や家事、育児などがつらくなり、さらなる疲労感に悩まされてしまうかもしれません。
ここでは、慢性的な疲れが原因の腰痛のメカニズムや対策、対処法などについてご紹介します。
一般的な腰痛(慢性筋肉性腰痛症)のメカニズム
慢性筋肉性腰痛症が一般的な腰痛とされています。
これは、椎骨と椎骨の間にある椎間板の機能が低下して、腰椎への負担が大きくなるためです。
具体的に、どのようなメカニズムで腰痛が起こるのかみていきましょう。
いわゆる背骨である脊柱は、S字のカーブを描いています。
もし、脊柱が真っすぐだったとすると、飛び跳ねて着地したときの振動が脳へと伝わってしまいます。
S字カーブを描いていることで、脳への衝撃が伝わりにくくなるのです。
また、脊柱は身体を曲げたり伸ばしたりするのにも対応できるような構造になっています。
脊柱は、上から順に頸椎、胸椎、腰椎で構成されており、腰椎は骨盤の上に乗っている状態です。
脊柱は、合計24個の椎骨で構成されており、椎骨と椎骨の間にはクッション機能を果たす椎間板があります。
この椎間板は25歳をピークに老化が始まり、クッション機能が悪化していきます。
その結果、腰椎への負担が大きくなり、腰痛が起こるのです。
また、筋肉の老化によって神経が刺激されることも原因とされています。
まとめると、椎間板と筋肉の機能低下が腰痛を引き起こしやすい状態を作るということです。
慢性筋肉性腰痛症を予防する方法
慢性筋肉性腰痛症は、疲れによって筋肉の機能が低下している状態で起こりやすくなります。
疲れを感じたときに腰に痛みが起きた場合は、筋肉の機能の維持を心がけましょう。
また、腰への負担をできるだけ抑えることが大切です。
直立や前かがみの姿勢は、腰の筋肉に負担をかけてしまいます。
また、軽い体操やストレッチ程度であれば問題ありませんが、激しいスポーツも腰に負担がかかるため、普段から腰痛が気になる方は避けましょう。
特に、筋肉が激しいスポーツに耐えられない状態であれば、それだけ腰への負担が大きくなります。
中高年の方は筋肉が衰えやすいため、痛みの症状が現れたら、そのスポーツは避けた方がいいでしょう。
また、腰痛の種類によって異なりますが、慢性筋肉性腰痛症は、次のような人がかかりやすいといわれています。
- 骨の造りに先天的な異常がある
- 椎間板が飛び出る椎間板ヘルニアがある
- 筋肉のバランスが悪い
- 筋力が低く脂肪が多い
- 長時間同じ姿勢を続けている
- 腰に負担がかかる労働をしている
当てはまる方は、腰への負担をかからない動作を心がけましょう。
また、遠くにあるものに身体を伸ばして取るといった無理な動きは、ぎっくり腰の原因にもなります。
腰痛を起こさないために、身体への負担を抑えることを徹底しましょう。
腰痛発症後に改善する方法
慢性の腰痛は、原因となる筋肉の疲労を改善し、腰への負担を抑える状態を保つことが大切です。
治し方の基本は、患部を温めることです。
温めると血行がよくなり、痛みが緩和されます。
普段から腰痛に悩まされている方は、腰を冷やさないようにするとともに、カイロなどを使って温めるようにしましょう。
しかし、カイロは使い捨てのものが多く、経済的ではありません。
腰をサポートするタイプのガードルなどを着けることも有効です。
それだけでは、寒いところに行ったときに腰が冷えてしまうので、エミューオイルでケアするのがおすすめです。
エミューオイルには、血流をよくする働きがあるため、腰痛が早く改善する可能性があります。
エミューオイルは、次のように使いましょう。
- 適量のエミューオイルを手に広げてなじませる
- 気持ちいいと感じる程度の力で患部にすり込む
マッサージにも使えますが、腰痛の状態によっては悪化を招くことがあります。
心配な方は、医療機関で診断を受け、マッサージをしても問題がないことを確認してから、家族や友人にマッサージしてもらいましょう。
まとめ
慢性的な疲れを感じている方は、腰痛に悩まされがちです。
腰痛が起こると、仕事や家事などがつらくなるでしょう。
ぎっくり腰のように強い痛みではなく、じわじわと痛みを感じるようになります。
血行を促すことで早く治る可能性があるので、カイロなどを使って患部を温めましょう。
また、エミューオイルを塗り込むのもおすすめです。
エミューオイルでのケアはとても簡単であるため、長く続けられるでしょう。
もちろん、それだけでは腰痛の悩みを解消することはできないので、「重い荷物を持たない」「筋力をつけるために運動する」といった対策も必要です。
慢性的な腰痛を予防し、痛みが強くなる前に改善させましょう。
腰痛から解放されれば、日々の仕事や家事などが捗り、毎日が快適になりますよ。
監修専門家プロフィール
みやざわ整骨院院長 宮澤大助
東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。
http://www.tgc-d.com/miyazawa.html
記事の参考URL
https://corollia.com/emuoil-effect/
https://takeda-kenko.jp/navi/tsukare/youtsuu/cause.html
医療・美容ライター。これまでの執筆本数は9,000本以上に昇る。正確でわかりやすい記事が医師からも好評。
ムダ毛や体臭などのお悩み解決記事から疾患の説明記事まで幅広く執筆。
正しい知識を広めるために、医療・美容の情報をわかりやすくお伝えします。
-
前の記事
冷えによるむくみをマッサージで改善しよう!むくみの仕組みと対策 2018.09.28
-
次の記事
誰もが恐れる急な腰痛「ぎっくり腰」の原因と対策 2018.10.02