肥満の原因は食生活や運動不足だけじゃない!生活改善で健康体へ
肥満の原因は、カロリーオーバーや運動不足だけではないことをご存じでしょうか。
実は、病気や薬の副作用などで肥満になることがあるのです。
また、慢性の便秘や老化なども肥満のリスク要因となっています。
そのため、カロリーオーバーや運動不足を解消するだけでは、十分に肥満を解消できないこともあるのです。
肥満のリスク要因を全て把握したうえで対処すれば、効率よくダイエットできるでしょう。
また、病気や薬の副作用で体重が増加している可能性がある場合は、医師の診察を受けることが大切です。
病気の治療や薬の変更などが必要になります。
肥満の原因を取り除いたうえで、食事や運動などによるダイエットを行いましょう。
ここでは、肥満が健康に及ぼす影響や肥満の原因、改善方法について詳しくご紹介します。
肥満は万病のもと!健康への悪影響
肥満は、さまざまな病気のリスクを高めます。
人の身体は、加齢とともに筋肉や骨の量が減ることで、次第に身体をしっかり支えられなくなります。
その結果、体重による骨や関節への負担が大きくなり、腰や膝などの関節に痛みが生じることになるのです。
慢性的な腰痛や膝痛に悩まされると、生活に支障をきたすこともあります。
さらに、転倒して骨に大きな負担がかかると、簡単に骨折してしまう心配もあるでしょう。
また、痛風や脂肪肝、すい炎、睡眠時無呼吸症候群などにも関係しているといわれています。
中でも肥満との関係が強く指摘されているのが生活習慣病です。
糖尿病や高血圧、脂質異常症など、生活習慣がリスク要因となる病気を生活習慣病といい、動脈硬化による心筋梗塞や脳卒中を引き起こす恐れがあります。
生活習慣病の中でも糖尿病は、日本人に発症しやすいといわれています。
糖尿病は、血糖値を下げるインシュリンの分泌が減少し、血糖値が慢性的に高くなる病気です。
日本人はもともとインシュリンの分泌能力が低いため、糖尿病になりやすいのです。
肥満は命にも関わる病気と関連しているため、早く解消させる必要があります。
肥満の原因にはどんなものがある
肥満の原因は、主に次の5つが挙げられます。
摂取カロリーが多すぎる
脂身の多い肉や甘いもの、アルコール類などを摂りすぎると消費カロリーに対して摂取カロリーが多すぎる状態となります。
特に、夜遅い時間の食事や暴飲暴食に注意が必要です。
夜遅くに食べると、後は寝るだけになるため、エネルギーのもととなるカロリーの消費量が少なくなります。
ビタミンやミネラルが不足している
ビタミンやミネラルなどが不足することも肥満の原因です。
ハンバーガーなどのファストフードは、脂質や糖質を多く含みますが、ビタミンやミネラルはほとんど含まれていません。
ファストフード中心の食生活は、ビタミンやミネラル不足による肥満につながります。
運動不足で基礎代謝が低下している
運動不足による筋肉量の変化や冷え、老化などの理由で基礎代謝が低下します。
基礎代謝とは、安静時に生命維持を目的に消費されるエネルギーのことです。
基礎代謝が低下すると脂肪が蓄積されやすく、痩せにくい状態になります。
自律神経やホルモンのバランスが崩れている
ストレスによって自律神経やホルモンのバランスが崩れると、消化吸収に悪影響が及び、痩せにくくなります。
慢性的な便秘
慢性的な便秘になると、腸内にたまった便に含まれる糖質や脂質が体内に再吸収され、太りやすくなるといわれています。
毎日の生活の工夫で肥満を改善しよう
肥満の原因を全て解消できれば、痩せやすい身体をつくれます。
毎日の生活を工夫して、肥満を解消させましょう。
1日の摂取カロリーが消費カロリーを大きく上回ると太ってしまいます。
運動量に対して適正なカロリーを摂ることが大切です。
また、ウォーキングやジョギングなどの運動を心がけましょう。
運動する時間を取れない場合は、エレベーターではなく階段を使ったり、1つ前の駅で降りて歩いたりするなど工夫が必要です。
摂取カロリーだけを減らすと、リバウンドのリスクが高いため、消費カロリーも増やしましょう。
また、筋力トレーニングで筋肉量を増やし、基礎代謝を高めることもダイエット法の1つです。
筋力トレーニングは男性がするものというイメージを持っている方もいますが、重いダンベルやバーベルを使う必要はありません。
腕立て伏せや腹筋など、自分ができる範囲で筋力トレーニングしましょう。
また、向精神薬や副腎皮質ステロイドの内服薬は、副作用によって肥満になることがあります。
体重が増えてきた場合は、医師に相談した方がいいでしょう。
場合によっては、薬を変更してもらうことが大切です。
まとめ
カロリーオーバーや運動不足、ストレスなどは、肥満の原因になります。
運動だけ、食事制限だけなど、1つの方法でダイエットすることは、リバウンドにつながる恐れがあります。
食事制限で摂取カロリーを減らしつつ、運動で消費カロリーを増やしましょう。
そして、運動や筋力トレーニングで筋肉量を増やし、基礎代謝を高めることが大切です。
痩せやすい状態をつくり、身体に大きな負担がかからないようにダイエットすることで、肥満を効率よく解消できるでしょう。
リバウンドの心配も少ないため、何度もダイエットをくり返すことになりません。
薬の副作用で体重が増えている可能性がある場合は、医師に相談しましょう。
肥満を解消するためには努力が必要ですが、正しくダイエットすることで、短期間で健康的に痩せられます。健康を第一に考えて、無理のないダイエットをしましょう。
記事の参考URL
https://health-food-bev.kao.com/visceralfat/1839/
https://medicalnote.jp/symptoms/%E8%82%A5%E6%BA%80
http://www.iwata-tenjindou.co.jp/diet-genin.htm
医療・美容ライター。これまでの執筆本数は9,000本以上に昇る。正確でわかりやすい記事が医師からも好評。
ムダ毛や体臭などのお悩み解決記事から疾患の説明記事まで幅広く執筆。
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