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現代人はメタボ人口急増中!肥満の原因は?

現代人はメタボ人口急増中!肥満の原因は?

最近、ズボンがきつくなってきたな……と感じたり、体重が実際に増加していたりしませんか。

このままでは、まずいかもしれないと思いながらも、何となくそのままにしてしまってはいる人は多いかもしれません。

また、会社の健康診断のメタボチェックに引っかかってしまい、はじめて深刻さに気づいた人もいるでしょう。

 

昔と比べ栄養価の高い食事が増え、さらに和食よりもカロリーの高い洋食中心の食生活が一般的になった現代日本。

デスクワークが増えた運動不足も相まって、肥満・メタボリックシンドロームになる人が増えているのです。

 

「太っているだけだから」と安易に捉えて放っておくと、病気を引き起こす要因にもなりかねない肥満・メタボ。

健康な生活を送り続けるためにも、何とかしたいところです。

原因と対策法について、一緒に考えてみませんか?

 

太るのは「消費カロリーより摂取カロリーが多い」から

太ってしまう理由は、至極単純。消費カロリーよりも摂取カロリーの方が多い分、余分な脂肪がついてしまうのが原因です。

消費カロリーと摂取カロリーの差がほぼイコールであれば、太ることも痩せることもありません。

毎日きちんと食事がとれるわけではなかった昔の生活であれば、余った摂取カロリーは「貯金用体脂肪」として残しておくことができました。

 

しかし、現代日本において、貯金が必要になるシーンはほぼありません。

しかし、脂肪や糖分を好む体質は昔から変わることがないため、高カロリーのものを摂取して摂取カロリーがはるかに上回ってしまう頻度が増してしまっているのです。

肥満であるかどうかの判断は、「BMI(Body Mass Index:体格指数)」で行います。

体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算した結果、25以上が「肥満」、35以上が「高度肥満」。

理想は22とされています。

 

一方、メタボリックシンドロームの判断は腹囲(へそ周り)のサイズに加え、高血圧・高血糖の有無、HDLコレステロールが低い、または中性脂肪が高いといった点をチェックして行われます。

腹囲は男性では85cm以上、女性では90cm以上が判定基準です。

これは内臓脂肪の蓄積度合いをチェックするものです。

腹囲に加え、残りの判定基準のうち2つ以上当てはまった状態がメタボと判定されます。

 

生活習慣が原因になっていることがほとんど

Cause of obesity

肥満やメタボを引き起こしている原因の多くは悪い生活習慣にあります。

食生活

まず、大きな要因が、食生活の乱れです。

忙しさのあまりインスタント食品やコンビニ弁当ばかりの生活を送っていたり、高カロリーなジャンクフードを好み頻繁に食べていたりしませんか。

現代食の多くは糖分や脂肪が多く含まれているため、少量の食事でも摂取カロリーをグンと上げてしまいます。

また、肉類を中心とした洋食文化は、内臓脂肪の原因に。

一見太っているように見えない人でも、内臓脂肪型肥満であることも少なくないのです。

運動不足

ふだん、定期的に何らかの運動を行っていますか?

現代人の多くは、運動不足に陥りがち。

移動は車や電車で行い、仕事はデスクワーク。

エスカレーターやエレベーターを使用し、階段を上り下りする機会はあまりない……このような生活を送っていると、消費カロリーは自然と少なくなってしまうものです。

 

また、運動不足による弊害は、消費カロリーの減少だけではありません。

運動をしないままでいると、使われない筋肉は衰え、結果基礎代謝が落ちてしまいます。

基礎代謝が低下すると、自然に消費されるエネルギー量が減少し、その結果太りやすく痩せにくい体質になってしまうのです。

 

ただでさえ、加齢とともに基礎代謝は低下していくもの。

運動習慣を身につけておきたいものですね。

 

肥満を放置するデメリット

放置された肥満は、病気の発症リスクを高める危険性があります。

特に、内臓脂肪がたまっているメタボリックシンドロームは、糖尿病や高血圧症、脂質異常症といった病気を引き起こす悪い物質が多く分泌されるため、多くの病気につながるリスクがあるのです。

 

メタボリックシンドロームの人は、血糖値、血圧、中性脂肪、コレステロール値に異常が出やすい傾向にあります。

これらの数値の異常は、多くの病気の危険因子です。

危険因子が増えれば増えるほど、動脈硬化が進行し、脳卒中や心疾患、糖尿病といった生活習慣病を引き起こしやすくなります。

 

健康な生活を守るためにも、肥満の解消は必須。

特に、健康診断で肥満・メタボを指摘された場合は、生活を見直し、改善させる必要があります。

食生活が高カロリーのものに偏っている場合は、食べるものの工夫を行い、明らかに運動量が不足している場合は、「電車内で立つようにする」「エスカレーターではなく階段を使用する」など、日常生活で無理なくできることから始めていきましょう。

 

内臓脂肪を減らしていくことが目標ですが、内臓脂肪は簡単に落とせるものではありません。

しかし、体重が3~4%減るだけでも、十分身体にいい変化が訪れるものですよ。

 

まとめ

肥満やメタボリックシンドロームは、「中年体型になった」などと笑い話で済ませてばかりではいられません。

メタボが引き起こす可能性のある生活習慣病は、一度発症すると命に関わるほどリスクの高いものや、命に別状がなくとも後遺症が残る可能性が高いものなど、取り返しのつかない事態になるものが多いのです。

 

肥満やメタボリックシンドロームの原因は、続けてきた生活習慣です。

太りやすいのを「遺伝だから」「体質だから」と頭から決めつけてしまわずに、自分の生活を改めて見つめ直してみましょう。

健康的な食生活も運動も、毎日少しずつでも継続させることが大切です。

無理をしない程度のものから始め、よい生活習慣を当たり前のものにしましょう。

 

記事の参考URL

http://www.smartlife.go.jp/disease/obesity/