耳鳴りの対処法3つ。耳鳴りの原因や関連する病気をチェック!
何も音がない環境にもかかわらず、楽器の音や波の音、キーンという音などが聞こえてことがある方も多いのではないでしょうか。
これは、いわゆる耳鳴りの症状です。
高齢の人に多くみられることが知られているため、耳鳴りがしても年齢が原因だと考えてしまいがちです。
しかし、実際には何らかの病気が原因で耳鳴りが起きていることもあるため、自己判断しないようにしましょう。
また、耳鳴りには治療法がないと思っている方も多いのではないでしょうか。
耳鳴りは、原因を取り除くことで治療できます。
生活習慣も関連しているため、医師の指示に従って行動することが大切です。
まずは、医療機関を受診して、耳鳴りの原因を突き止めるようにしましょう。
それでは、耳鳴りの原因や関連する病気、対処法などについてみていきましょう。
急な耳鳴りがする!その原因は?
内耳という耳の奥の部分には、蝸牛(かぎゅう)という聴覚をつかさどる器官があります。
この蝸牛に何らかの異常が起きると、耳鳴りの症状が現れるのです。
耳鳴りの主な原因は、次のとおりです。
- 加齢
- 聴覚系へのダメージ
- 歯ぎしり
- 首の筋肉の緊張
- ストレス
- 疲労
- 大音量の音楽を聴く
- 薬の服用
この中でも、生活習慣に関係するストレスや疲労が原因の耳鳴りは、十分な睡眠やストレスケアなどで解消できるでしょう。
また、薬の服用が原因の場合も薬をやめることで改善が期待できます。
しかし、薬の影響で聴覚機能が大きく障害され、すぐに元に戻らないケースもあります。
耳鳴りの発症は突然であったり、少しずつ症状が進行したりとさまざまです。
まずは、医療機関で原因を調べて、治療法があるかどうか確認しましょう。
耳鳴りの症状を訴えた場合、聴力検査をはじめとしたさまざまな検査を受けることになります。
原因次第では、耳鳴りを完全には解消できず、症状を抑える対処療法を行うことになるでしょう。
静かな環境にいると、耳鳴りの症状を感じ取りやすくなるため、ストレスが溜まって耳鳴りが悪化する恐れがあります。
原因を突き止めるためにも、医療機関の受診をおすすめします。
耳鳴りに関係する病気とは
耳鳴りは、突発性難聴や老人性難聴に関連しています。
突発性難聴
急に耳が聞こえにくくなる病気です。
多くの場合、片方の耳が聞こえにくくなり、難聴が現れる前後に耳鳴りの症状が現れます。
また、めまいや吐き気といったさまざまな症状が現れることもあります。
原因は解明されていませんが、内耳の血液の循環が悪くなっていることやウイルス感染が関係していると考えられています。
また、発症前には疲労を感じている人が多いとされているため、耳鳴りと同じく疲労やストレスが関係している可能性があります。
老人性難聴
蝸牛の細胞が老化によって破壊が進み、耳鳴りや難聴が起こることがあります。
40代から老人性難聴になることもあるため注意が必要です。
壊れた蝸牛の細胞を修復することはできないため、根本的な治療が困難です。
このように、耳鳴りは難聴を伴う病気と深く関わっているため、自己判断しない方がいいでしょう。
また、耳鳴りの後に難聴が起こることも考え、症状が現れたときは外出を控え、まずは様子を見ることが大切です。
耳が聞こえにくくなると、車や自転車の音などに気づけず、事故にあう恐れもあります。
耳鳴りがするときの対処法
耳鳴りの治療法には、音響療法とカウンセリング療法があります。
音響療法
小さい音を流して耳鳴りの音を気にならなくする方法です。
小さい音を流して耳鳴りの音を紛れさせることで、耳鳴りによるストレスを抑えられます。
また、耳鳴りによって脳が混乱してしまうことも抑えられるため、耳鳴りによる問題を解消できる可能性があります。
カウンセリング療法
耳鳴りの要因となっている悩みやストレスを解消するためにカウンセリングをします。
上記、2つの療法を併用したTRT療法という治療法もあります。
耳鳴りの治療法に関しては、種類によって保険適用かどうかが異なります。
費用の問題から受けられないケースもあるため、事前に医療機関に確認しておきましょう。
また、治療法によっては効果を実感できないケースもあります。
医師と相談して自分に合った方法を選びましょう。
自宅でできる耳鳴りの対処法は、ストレスケアです。
環境の変化や人間関係などさまざまな原因でストレスを受けます。
聴覚機能の障害によってストレスが増加する恐れがあるため、十分な睡眠や休息、趣味を楽しむなど、自分に合ったストレスケアをしましょう。
まとめ
耳鳴りは、波の音やキーンという高音などが聞こえてくる症状です。
突発性難聴や老人性難聴とも深く関わっているため、単なる疲労や加齢、ストレスなどと自己判断しないことが大切です。
まずは、医療機関を受診して、診断を受けましょう。
ただし、耳鳴りの後に難聴が起こることもあるため、少し様子を見ることが大切です。
難聴で外出が危険と判断した場合は、親族や友人に付き添ってもらったり、タクシーを利用したりしましょう。
耳鳴りの対処法は、音響療法とカウンセリング療法、自宅での疲労やストレスのケアです。
耳鳴りを放置すると、静かな部屋にいるときに耳鳴りを感じ取りやすくなり、ストレスが溜まってしまいます。
できるだけ早く耳鳴りに対処することが大切です。
医療・美容ライター。これまでの執筆本数は9,000本以上に昇る。正確でわかりやすい記事が医師からも好評。
ムダ毛や体臭などのお悩み解決記事から疾患の説明記事まで幅広く執筆。
正しい知識を広めるために、医療・美容の情報をわかりやすくお伝えします。
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