とにかく不快な耳鳴り…何が原因で発生するの?
キーンという高音や、虫の羽音のような音色が聞こえる「耳鳴り」。
誰しも経験したことがあるのではないでしょうか。
一時的かつ短時間で治まる場合には、それほど心配する必要はありませんが、度重なる場合や長時間続く場合、日常生活に支障が生じている場合には、注意が必要です。
現在の症状が軽度であっても、たびたび耳鳴りを感じるようであれば、一度耳鼻科を受診しておきたいもの。
早めに治療を開始することで、日常生活に支障が生じる前に対処することができますよ。
このページでは、耳鳴りによる不都合のほか、原因や対処法についてご紹介します。
耳鳴りのせいで被る不都合
ひとくちに「耳鳴り」といっても、起こる症状はさまざまです。
「キーン」という高い金属音のような耳鳴りのほか、テレビの砂嵐のような、「ザー」とい低音が聞こえることも。
また、両耳から聴こえるとは限らず、片耳から聴こえるケースもあります。
耳鳴り以外にも、耳が遠くなったように感じたり、自分の声が遠くから聴こえたりする症状がみられることもあるでしょう。
耳鳴りの原因によっては、めまいや頭痛、肩こりや動悸といった別の症状により、日常生活に不都合を感じることも。
耳鳴りが起きている間は、誰かとの会話が難しいと感じたり、会話や作業への集中力を欠いてしまったりと、さまざまな不都合を感じます。
原因がわかるまでは、漠然とした不安感にも襲われるでしょう。
頻繁に耳鳴りが起こっている場合は、「次はいつ耳鳴りが起こるのだろうか」という意識が強まり、疲へいにつながってしまうことも起こりえます。
軽度な耳鳴りの場合は、特に病院にも行かずに放置しているという人も少なくありません。
しかし、耳鳴りが続くだけで日常生活のパフォーマンスは落ちてしまうもの。
症状を悪化させないためにも、早めに対処したいものです。
耳鳴りが発生してしまう原因
耳鳴りには、病気が由来となっているものと、生活習慣などが原因となっているものとに分けられます。
病気が原因のものでは、耳自体の病気のほか、脳や神経系の異常、全身疾患が挙げられます。
もっとも多い原因は、耳の病気によるもの。
特に、耳の内部、「内耳」の病気により起こる耳鳴りは、全体の80~90%を占めています。
内耳性の病気のうち、代表的なものは、めまいを繰り返す「メニエール病」や、ある日突然耳が聞こえなくなる「突発性難聴」などです。
また、病気ではありませんが、耳の中に虫やごみが混入したり、耳垢が溜まっていたりすることでも耳鳴りが生じることがあります。
病気が直接的な原因ではない耳鳴りは、自律神経の乱れが主な原因です。
過度なストレスや疲労、睡眠不足といった状態は、自律神経の乱れを引き起こします。
その結果、体が時差ボケのような状態になり、耳鳴りが発生するのです。
また、騒音に常にさらされている環境下での勤務や、喫煙やカフェインの過剰摂取も耳鳴りを起こしやすい因子になります。
さらに、低血圧の人やメタボの人、アレルギー体質の人も耳鳴りを起こしやすい傾向です。
こうした人が睡眠不足やストレスを抱え込むと、より耳鳴りを発症しやすくなります。
耳鳴りを抑えるためにできる工夫
ほとんどの人の耳鳴りが、病院に行く必要がない一時的なものです。
「耳鳴りのほかに目立った症状がなく、寝て起きたら治まっている」といった耳鳴りの場合は、「疲れを溜め込まないようにする」「規則正しい生活を心がける」「ストレスを緩和させる生活を意識する」といった対処をしましょう。
ストレスを減らす方法は、人によってさまざまです。
好きな食べものを食べることでストレスが解消する人もいるでしょうし、映画を観たり本を読んだりすることで気持ちが晴れやかになる人もいるでしょう。
家でゆっくり過ごすことが好きな人もいれば、外に出かけることでリフレッシュできる人もいるため、一概に「こうすればいい」という正解はありません。
大切なことは、副交感神経を優位にさせることです。
ストレスを感じているときの体は、交感神経が活発な状態にあります。
この2つの神経のチェンジがうまくいかなくなった状態が、自律神経の乱れと呼ばれるもの。
そのため、ストレスを発散させるためには、副交感神経のスイッチを入れてあげる必要があります。
副交感神経を働かせるための方法のひとつが、入浴や、入浴後のマッサージです。
ぬるめのお湯に浸かり、血行が良くなった体をほぐすことで日々のストレスを解消させられるでしょう。
マッサージを自分で行う際は、オイルを使うこともおすすめです。
好みのマッサージ用オイルを選びましょう。
ここでご紹介したいのは、エミューオイルです。
エミューオイルは、肌なじみがよく炎症を抑える効果があるため、肩こりや腰痛に悩んでいる方にもおすすめ。
保湿力が高いため、スキンケア用品としても使える万能オイルです。
まとめ
頻繁に繰り返される耳鳴りに悩んでいる場合は、治療が必要な病気が原因である可能性が高まるため、早めに耳鼻科を受診しましょう。
目安は発症から2週間以内。それ以上になると、その後の治療が困難になる可能性があります。
聴力の維持のためにも、耳鳴りの持続期間に意識を払い、速やかに受診の判断を下しましょう。
早く治療を開始すればするほど、症状をコントロールしやすくなりますよ。
耳鳴りの原因によっては、完全になくすことは難しい場合もあります。
そのため、「年のせいだから」とあきらめてしまう人も少なくありません。
しかし、せめて気にしないで生活が送れる程度に抑えられるよう、あきらめずに治療を行いたいものですね。
生活習慣やストレスによる耳鳴りは、日頃の生活の送り方によって予防することも可能です。
特に現代人はストレスを溜め込みがち。
意識をしてストレスを発散していくことは、耳鳴りの改善にもつながるでしょう。
記事の参考URL
https://www.signia.jp/tinnitus/
https://www.chiba-city-med.or.jp/column/056.html
https://www.bee-lab.jp/yobouigaku/03/index.html
さいたま市在住。幼少期からの「書くことが好き」が講じてフリーライターに。
コラム記事から店舗・病院・企業への取材・インタビュー記事まで幅広く執筆している。
販売員をしていたインテリア雑貨店で扱っていた、日常をちょっぴり楽しくさせる入浴剤・アロマ・ケア用品が好き。
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