どれだけ食事制限や運動をしてもやせられず悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

ダイエットの方法が間違っていることは、やせられない大きな原因であるため、見直すことが大切です。

しかし、正しくダイエットをしても、なかなかやせられないこともあります。

この場合は、やせにくい体質の可能性があるのです。

自分の体質に合わせたダイエットをすることで、効率よくやせられるでしょう。

体質を知るために、まずは肥満遺伝子検査を受けることが大切です。

検査と言えば、病院で受けるものというイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。

実は、自宅で簡単に調べられるようになっています。

それでは、肥満遺伝子検査の詳細とダイエット選びのポイントをみていきましょう。

肥満遺伝子検査からわかること

肥満遺伝子検査は、肥満に関係しているとされる遺伝子を調べる検査です。

次のような肥満遺伝子があります。

高カロリー嗜好遺伝子

高カロリー嗜好遺伝子を持つ人は、高カロリーの飲食物を好む傾向があります。

ダイエット中に高カロリーの飲食物を摂ると、運動で消費エネルギーを増やしてもダイエットに成功しにくくなります。

過食傾向遺伝子

ダイエットでストレスが溜まると、つい食べ過ぎてしまうことがありますが、過食傾向遺伝子を持つ人は普段から食べ過ぎやすい傾向があります。

内臓脂肪型遺伝子

内臓脂肪型遺伝子は、内臓脂肪型肥満のリスク要因です。

糖質を摂ると血糖値が上がり、インスリンというホルモンによって糖がエネルギーへと代謝されます。

内臓脂肪型遺伝子は、インスリンが効きにくい状態を示すインスリン抵抗性に関係しており、血液中の余った糖が中性脂肪として蓄えられやすくなるとされています。

皮下脂肪型遺伝子

皮下脂肪型遺伝子は、皮下脂肪型肥満のリスク要因です。

活動していないときに消費されるエネルギーのことを基礎代謝といい、ダイエットに深く関係しています。

皮下脂肪型遺伝子は、基礎代謝が低く、脂質の代謝も悪い皮下脂肪型肥満のリスクを高めます。

やせ型遺伝子

やせ型遺伝子を持つ人は基礎代謝が高いものの、タンパク質の代謝が悪いため、やせにくいとされています。

肥満遺伝子検査を受けるメリットと活かし方

• 高カロリー嗜好かどうか
• 必要な栄養
• 食べると太りやすいもの
• 適した運動
• どこに脂肪がつきやすいか
• 基礎代謝が高いか低いか

内臓脂肪型肥満や皮下脂肪型肥満、混合型、標準型、やせ型などのタイプや高カロリー嗜好の有無がわかり、ダイエットの計画を立てやすくなります。

また、なかなかやせなかった理由が判明することで、ダイエットにストレスを感じにくくなるでしょう。

自分が行うべきダイエットがわかることで、モチベーションを維持しやすくなります。

また、肥満遺伝子検査は、肥満遺伝子を調べるだけではなく、分析結果をもとに専門家のアドバイスを受けられる場合があります。

糖質制限ダイエットや置き換えダイエットなどさまざまなダイエット法がありますが、間違って行うと健康を損ねてしまいます。

専門家のアドバイスに従って行動することで、健康的にやせられるでしょう。

また、こちらからの質問にも回答してもらえるサービスもあります。

いくつかの方法があるので、自分に合った肥満遺伝子検査を受けましょう。

肥満遺伝子検査はどこで受けられる？

肥満遺伝子は医療機関で受けられますが、ダイエットのために受診することに抵抗がある方もいるのではないでしょうか。

そこで、役立つのが日本人向けに開発された肥満遺伝子検査キットです。

口の中の粘膜を採取して専門機関に送るだけで、簡単に肥満遺伝子について調べられます。

価格は4,000～10,000円程度と、医療機関で受ける検査とそれほど変わりません。

簡単な方法で肥満遺伝子を調べられて肥満対策ができるため、一度試してみてはいかがでしょうか。

専門家のアドバイスを受けられるキットの場合、検査結果に関することに限らず、普段のダイエットについて何でも相談できます。

例えば、「お菓子をどうしても止められないけれど、ダイエットを成功させる方法はありますか？」といった質問でも、食事の工夫やお菓子の選び方、考え方などのアドバイスをしてもらえます。

ダイエットは、いかに我慢をせずに無理なく続けられるかが重要です。

専門家もリバウンドを考慮したダイエットのアドバイスをしてくれるため、ダイエットの成功率が上がるでしょう。

まとめ

肥満遺伝子検査を受けることで、「自分が内臓脂肪型肥満のリスクが高いのか」「皮下脂肪型肥満のリスクが高いのか」「一度太るとやせにくいのか」など、さまざまな体質を知ることができます。

体質に合わせてダイエットの方法を決めることで、ダイエットの成功率を高められるでしょう。

検査方法は簡単で、口の中の粘膜を綿棒で採取して返送するだけです。

短時間でできるため、忙しい方でも気軽に受けられるでしょう。

また、専門家のアドバイスを得られる場合もあり、ダイエットに関する不明点を質問できます。

ダイエットは、間違った方法で行うとリバウンドしたり逆に太ったりする恐れがあります。

肥満遺伝子検査で自分の体質を知ったうえで、専門家のアドバイスを受けながらダイエットしましょう。

加藤 良大

医療・美容ライター。これまでの執筆本数は9,000本以上に昇る。正確でわかりやすい記事が医師からも好評。
ムダ毛や体臭などのお悩み解決記事から疾患の説明記事まで幅広く執筆。
正しい知識を広めるために、医療・美容の情報をわかりやすくお伝えします。