エミュークリームと熊の油はどう違う?成分や効果に迫る
エミュークリームと熊の油は、どちらも注目されている成分です。
どちらも動物由来の成分であるため、同じような効果があると思っている方もいるでしょう。
実は、効果も違えば特徴も異なるのです。
エミュークリームやエミューオイルは、オーストラリアの国鳥であるエミューから採れるオイルを配合した化粧品です。
熊の油は、熊から採取される油のことですが、熊の油を配合した化粧品はあまり見かけません。
それに対して、エミューオイルやエミュークリームはさまざまな化粧品が販売されており、知名度も高くなっています。
知名度だけでは優劣を判断することはできないため、それぞれの特徴を確認しておくことが大切です。
ここでは、エミュークリームと熊の油の違いや、羊や兎、馬などのオイルもあるのか詳しくご紹介します。
選手も活用!エミュークリームの成分・効果
エミュークリームには、リノレン酸やリノール酸、オレイン酸などが含まれています。
人の肌は皮脂によって外的刺激から守られていますが、エミュークリームは皮脂と同じような成分構成となっています。
そのため、肌への馴染みがとても良く、塗ると自然に角質層へと浸透していくのです。
肌への馴染みが悪いと、肌の表面にエミュークリームが浮き、服を汚してしまうでしょう。
べたつきが気になり、あまり塗りたくないと思うかもしれません。
化粧水や美容液でケアした後に、エミュークリームを塗るといいでしょう。
エミュークリームには、抗炎症作用があるオメガ3・オメガ6が含まれています。
炎症は、肌の赤みや日焼け、赤ニキビ、筋肉痛、関節痛などで起きています。
エミュークリームでケアすれば、このような炎症を抑えられる可能性があるのです。
このように、肌や筋肉、関節などのケアに使えるため、世界中でアスリートに活用されています。
ハードな筋力トレーニング後にエミュークリームでケアすれば、トレーニングの効率が高まるでしょう。
塗りやすく、あらゆる場面で使えるため、1つは持っておいてもいいのではないでしょうか。
近年注目されている!熊の油の成分・効果
熊の油は、あまり一般的に浸透していませんが、古くから傷やしもやけ、肌の赤みなどのケアに用いられてきました。
また、虫よけやペットの毛並みケア、悪酔いなどにも効能があるといわれています。
さらに、マツゲメイクの美容液としても使えるなど、実はさまざまな場面で使うことができるのです。
ただ、熊から採れる油であるため、一般的にはあまり流通しておらず、手に入れることは難しいでしょう。
少しだけにおいがあり、人によっては油臭く感じる可能性があります。
通常は油状ですが、冷やすとクリーム状になるのが特徴です。
エミュークリームは常温保存ですが、熊の油は冷蔵庫や冷凍庫、冷暗所に保管しなければなりません。
クリーム状にして肌に塗っても、体温で液体化するため、ベタつく可能性があります。
熊の油は、エミュークリームに似た効能を持ちますが、入手が困難であるため、あえて熊の油を使う必要はないかもしれません。
また、他にも兎や羊の油もあります。エミューオイルと同じく脂肪酸が含まれており、保湿効果が期待できます。
やはり、べたつかず肌のケアや筋肉痛など日常的に使いやすいエミューオイルがおすすめです。
動物の油は体のケアに有効!
動物の油の種類はさまざまですが、いずれも体のケアに使えるようになっています。
「におい」「べたつき具合」「効能」「保存方法」などが異なるため、自分に合ったものを選ぶことがおすすめです。
エミューオイルは、べたつかず肌の角質層まで浸透しやすく、効能を感じやすい油といえます。
エミュークリームとエミューオイルがあるので、塗る部位や嗜好に合わせて選び使い分けましょう。
ただ塗るだけではなく、マッサージするのもおすすめです。
エミューオイルは少量でしっかり伸びるため、マッサージによって摩擦が起こる心配もほとんどありません。
全身にマッサージクリームを使うと、数回でかなりの量を使うことになりますが、伸びが良いエミューオイルであれば量の減りを気にすることもないでしょう。
マッサージによって血流が促されることに、エミューオイルが持つ血行を促す働きが重なることで、マッサージ効果を高められることが期待できます。
いずれの動物由来の油を使う場合でもアレルギーが起こらないか確認しましょう。
動物由来のオイルよりも植物性由来のオイルが人気ですが、実際に使ってみなければ効果の程度はわかりません。
また、エミューオイルは筋肉痛などのケアにも使えるので、植物性のオイルをスキンケアに使い、エミューオイルで筋肉痛などのケアをするのもいいでしょう。
まとめ
エミュークリームと熊の油は、効能やべたつきの程度、保存方法などが異なります。
エミュークリームは熊の油よりも入手しやすく、日常的に役立ちやすい効能です。
また、保存方法やべたつきなどを比較しても、エミュークリームの方が使いやすいでしょう。
普段のケアに使うのであれば、入手しやすく扱いやすい方を選ぶことが大切です。
動物由来のオイルには、兎や羊の油もありますが、伸びやすさや効能のことを踏まえると、エミュークリームの方がおすすめです。
エミュークリームは、マッサージクリームとしても使えるので、疲れがなかなかとれない方は試してみてはいかがでしょうか。
継続的にケアをすることで疲れをためにくくなり、体の調子を整えることにもつながります。
監修専門家プロフィール
みやざわ整骨院院長 宮澤大助
東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。
http://www.tgc-d.com/miyazawa.html
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記事の参考URL
http://xn--2vx.biz/archives/109
医療・美容ライター。これまでの執筆本数は9,000本以上に昇る。正確でわかりやすい記事が医師からも好評。
ムダ毛や体臭などのお悩み解決記事から疾患の説明記事まで幅広く執筆。
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