読書のしすぎによる肩こりに注意!ストレッチ習慣の「肩こり解消効果」に迫る
デスクワークや家事などをしている方は、肩こりに悩まされがちです。
実は、日常的な何気ないことも肩こりの原因になっていることをご存じでしょうか。
その代表的なのが読書です。
毎日、読書することが習慣づいている方は、肩こりに悩まされやすいのです。
特に、椅子に座って読書をしていると、肩に力が入り、筋肉が緊張してしまいます。
読書を趣味にしている方は、肩こりが起こると趣味を楽しめなくなり、ストレスがたまってしまうでしょう。
普段から肩こりを予防するとともに、肩こりが起こりにくくなるように対策することが大切です。
おすすめの対策法は、ストレッチを習慣づけることです。
誰でも簡単にできるので、毎日の習慣にしましょう。
ここでは、肩こりを解消させるための簡単な体操をご紹介します。
一般的な肩こりの原因
肩こりの原因はさまざまですが、なかでも一般的なのは、同じ姿勢を長時間続けることと眼精疲労です。
長時間のデスクワークや読書などには、同じ姿勢を長時間続けることと眼精疲労の両方の要因があります。
デスクワークや読書をしているときは、首を突き出す姿勢になり、両肩も少しだけ前に出てしまいがちです。
このような姿勢では、首から肩にかけて緊張します。
長時間、読書やデスクワークをすれば、それだけ首から肩にかけて筋肉が長く緊張することになり、血流が悪化して肩こりが起こるのです。
また、細かい文字を見るときには、目とその周りの筋肉、首、肩が緊張します。
そのため、余計に肩こりが起こりやすくなりがちです。
読書のしすぎによる肩こりを防ぐためには、こまめに休憩して、目の周りや首、肩の筋肉を休ませる必要があります。
1時間に1回は10分の休憩をとるなど、疲れやすさに合わせてスケジューリングするといいでしょう。
また、運動不足やストレスも血行を悪くすることで肩こりの要因となります。
毎日、読書をして自宅にこもるのではなく、たまには運動して血流を促すことが大切です。
ストレッチが肩こり解消に効く理由
肩こりには、肩甲骨が深く関係しています。
肩甲骨が本来の位置にある場合、そこから肩を上げても肩に負担はかかりません。
しかし、長時間のデスクワークや読書などで肩甲骨のポジションがずれていると、肩を上げたときに筋肉に負担がかかり、肩こりが引き起こされるのです。
ストレッチには、肩甲骨を正しい位置に戻す効果が期待できます。
次のようなストレッチを行ってみましょう。
- 両ひじを90度に曲げた状態で両腕を合わせます
- 腕を離しながら両方の手のひらを外側に返しましょう
- 腕を胸の前に戻しながら、手のひらを内側に返しましょう
- 2の状態でひじを下げます
- ひじを上げながら腕を伸ばしましょう
- 腕を左右に広げます
- 外側から左右へと腕を下ろします
肩甲骨の位置を元に戻すことを目的としているため、運動の前などではなく好きなタイミングで行えます。
痛みや熱感などの症状がある場合は、ストレッチはできません。
肩甲骨のストレッチは、長時間の読書やデスクワークで肩に疲労を感じたときや、入浴後など好きなタイミングで行いましょう。
ストレッチの効果をより引き出すには?
ストレッチの効果を高めるために、身体が温まっているときに行うことをおすすめします。
これは、温まっていると筋肉が動きやすいためです。
毎日の入浴後のストレッチを行うようにすれば、長く続けやすいでしょう。
また、朝のストレッチは自律神経を整えて肩こりの緩和に役立つとされています。
朝起きてすぐに運動するのは嫌な方もいるかもしれませんが、ストレッチは体力をほとんど消耗しないため続けやすいでしょう。
また、ストレッチとの相乗効果を狙えるツボ押しもおすすめです。
肩こりに直接アプローチするのではなく、血流をよくすることで肩こりの緩和に役立ちます。
次のようなツボを押しましょう。
合谷(ごうこく)
親指と人差し指の間の付け根にあるツボです。
気持ち、指先側にあります。
自律神経を整える働きがあるといわれているため、ストレスによる血行不良のケアに役立ちます。
神門(しんもん)
手首の小指側にある少しへこんだところにあります。
イライラを抑えてくれるため、ストレスによる血行不良をケアできます。
ツボを押してからストレッチをしても、その逆の順序でも相乗効果が期待できます。
身体が温まっているタイミングで行い、効率よく肩こりを改善させましょう。
まとめ
本が面白いと、つい長時間読み続けてしまいますよね。
しかし、肩こりに悩まされるようになれば、快適に読書もできなくなるでしょう。
そのため、読書の習慣がある方は肩こりをしっかりケアすることが大切です。
ストレッチで肩甲骨にアプローチすれば、肩こりが起こりにくくなるでしょう。
また、入浴後など身体が温まっているときにストレッチをするなど、効果が発揮されやすいタイミングで実践することが大切です。
合谷や神門などのツボを押すことも効果的とされています。
今、肩こりに悩まされていなくても、仕事や家事などによる疲労と重なることで、肩こりが習慣化する可能性があります。
そうなる前にストレッチによるケアを習慣づけて、肩こりによる悪影響をできるだけ抑えるようにしましょう。
監修専門家プロフィール
みやざわ整骨院院長 宮澤大助
東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。
http://www.tgc-d.com/miyazawa.html
記事の参考URL
https://woman.mynavi.jp/article/170831-8/
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/92.html
https://woman.mynavi.jp/article/170831-8/2/
https://www.benesse.jp/kyouiku/201605/20160509-1.html
医療・美容ライター。これまでの執筆本数は9,000本以上に昇る。正確でわかりやすい記事が医師からも好評。
ムダ毛や体臭などのお悩み解決記事から疾患の説明記事まで幅広く執筆。
正しい知識を広めるために、医療・美容の情報をわかりやすくお伝えします。
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