変形性股関節症を予防するには | 股関節の痛みの解消に効果的な方法は
変形性股関節症になると、痛みや腫れなどによって歩行や立ち上がり、しゃがむなどの動作が思うようにしにくくなります。また、次第に進行して股関節に負担をかけていなくても痛みを感じるようになるのです。そうなると、日常生活や仕事に支障をきたしてしまいます。
また、進行して痛みが強くなると、動くことに消極的になり、筋力が落ちて、さらに股関節への負担が大きくなってしまうのです。変形性股関節症は、太ももの大腿骨(だいたいこつ)がはまり込む骨盤の形が浅い方にみられやすい病気です。
変形性股関節症になりやすい状態に加えて、股関節に負担をかける習慣があると、発症しやすくなります。ここでは、変形性股関節症の予防方法や股関節の痛みの改善方法について詳しく解説していきます。
股関節の痛みは放置すると変形性股関節症にも
股関節の痛みは、股関節に負担がかかっている証拠です。股関節の痛みを感じた際には、医療機関を受診して、現在の状態を確認することが大切です。痛みを感じるのは、軟骨がすり減っていることが原因かもしれません。股関節の軟骨がすり減ると、骨と骨の隙間が狭くなり、関節に大きな負担がかかります。
軟骨がすり減っている原因を解消せずに生活を続けると、軟骨がさらにすり減って、変形性股関節症のリスクが高まるかもしれません。特に加齢や運動不足などの原因で筋力が低下していると、股関節への負担が大きくなります。デスクワークの方は、運動量が少なく筋肉が落ちやすいため注意しましょう。
変形性股関節症になると、股関節だけではなく、太ももや膝、お尻が痛む場合があります。単なる筋肉痛と思い、変形性股関節症に気づけないケースもあるため、自己判断しないことが大切です。初期段階であれば、ダイエットをして股関節への負担を減らしたり、鎮痛剤を内服したりする治療で済みます。
進行して強い痛みに悩まされるようになると、手術が必要になるケースも出てくるため、できるだけ早く治療を始めましょう。
変形性股関節症を予防するには
変形性股関節症を予防するためには、ストレッチで股関節の周りの筋肉をほぐしつつ、筋力をつけて股関節への負担を抑える必要があります。症状が現れてからでは、動きの制限がかかってしまい、思うようにストレッチや筋力トレーニングができなくなるでしょう。
そのため、普段からストレッチや筋力トレーニングを行っておくことが大切です。具体的には、次のように対策しましょう。
・ストレッチ
- 床に座った状態で両足を広げる
- 足を内側に回転させる動作を5~6回行う
- 足を外側に回転させる動作を5~6回行う
- これらを1日2~3回行う。
・筋力トレーニング
- 立って足を肩幅に開き、足の先は少しだけ外側に向ける
- 頭の後ろで手を組み、顔は正面を向いたまま腰を落としていく
- そのまま1秒止まり、ゆっくり元の状態に戻る
- これを20~50回繰り返す
1日15分程度の時間を確保して、ストレッチと筋力トレーニングを習慣づけましょう。それだけで、変形性股関節症のリスクを抑えることが期待できます。
股関節の痛みを緩和する方法は
股関節の痛みを緩和するためには、医療機関で治療を受けることが必要です。進行した場合、温熱療法などの治療法を行い、少しでも痛みを抑えます。股関節の状態次第で治療法が変わるため、医師の指示に従って治療を受けましょう。
また、自宅ではマッサージなどのセルフケアもおすすめです。マッサージによって血流を促すことで、股関節周りの状態を整え、痛みを和らげることができます。マッサージの際には、エミューオイル配合のエミュープラスHiを使いましょう。
人の皮脂に近い性質を持つため、しっかりとなじみ伸ばすことができます。また、円滑剤としてマッサージをサポートしてくれるため、スムーズに股関節周りをケアできるでしょう。股関節の痛みがあるときは、無理な動作を避けることが大切です。
痛みが強いときは、できるだけ仕事を休むなどして、安静を保ってください。無理をすると痛みが悪化して、療養期間が長くなってしまうでしょう。股関節は、体重を支える部位の一つであるため、支障をきたすと日常的な動作ができなくなります。無理をせず、負担をかけないように過ごすことが痛みを緩和する近道です。
まとめ
変形性股関節症は、骨盤と大腿骨がはまり込みにくい方にみられやすい病気です。軟骨がすり減ることで骨と骨がぶつかるようになる場合もあります。股関節に痛みがあるということは、軟骨が擦り減っているということです。その他の原因も考えられますが、いずれにしても股関節に負担をかけないように過ごすことが大切です。
また、医療機関で詳しい検査を受け、現在の状態を把握しましょう。日常生活では、股関節への負担を和らげるために、ストレッチや筋力トレーニングを行い、ケアすることがポイントです。
すでに痛みが起きた場合は、マッサージなどのケアで痛みを和らげましょう。変形性股関節症を未然に防ぐために、股関節に大きな負担がかかる動作は避けることも重要です。
記事の参考URL
https://www.jinko-kansetsu.com/ask/174/
https://epark.jp/epark-report/kusuri/hip-joint-pain/
https://kansetsu-life.com/hip/2_03.html
医療・美容ライター。これまでの執筆本数は9,000本以上に昇る。正確でわかりやすい記事が医師からも好評。
ムダ毛や体臭などのお悩み解決記事から疾患の説明記事まで幅広く執筆。
正しい知識を広めるために、医療・美容の情報をわかりやすくお伝えします。
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