エミューオイルをご存じですか？

エミューオイルとは、オーストラリアの先住民「アボリジニ」たちが古くから愛用してきた自然由来のオイルのことです。

肌の保湿や、やけどや炎症の治療薬として、長年幅広い用途に使われてきました。

現代では、スキンケアアイテムとしての使用はもちろん、プロアスリートやトレーナー、整骨院や整形外科など、体に関するプロフェッショナルたちにも使用されています。

エミューオイルには、痛みを改善させるほか、痛みや炎症の防止に役立つ成分も含まれているのです。

ひとつ持っておけば、多様な使い方ができるお役立ちアイテムだといえるでしょう。

このページでは、そんなエミューオイルの使い方、使用にあたって心配な副作用についてご紹介します。

エミューオイルとは

エミューオイルは、オーストラリア原産の鳥「エミュー」の皮下脂肪から抽出し精製された油のこと。

エミューはオーストラリアの国鳥で、ダチョウの一種である大型の鳥です。

エミューオイルが使われ始めたのは、今から約4万年前のこと。

オーストラリアの先住民「アボリジニ」たちが、万能薬として用いてきました。

使用目的は、肌の保護や炎症・傷の手当など。

エミューは、皮膚の回復力が非常に高く、そのことにアボリジニたちが気づいたため、古くから生活に取り入れてきたのだと考えられています。

高い潤滑性と保湿性に優れ、天然素材のため赤ちゃんやアトピー性皮膚炎など敏感肌の人も安心して使えるのが特徴です。

エミュープラスHiの公式サイトを見ると下記のような説明があります。

肌への浸透性が抜群なエミューオイル。

その理由は、熱や酸素に強いオレイン酸を中心に、不飽和脂肪酸やビタミンEなどが豊富で、人間の皮膚資質と成分構造がよく似ているから。

肌へ浸透しづらい普通のクリームとは違い、塗りこむそばからグングン浸透します

（「エミュープラスHi」より引用 http://celebrite.jp/ext/pc/emu/pc）

また、含まれている成分のなかには、炎症を抑える効果を持つものも。

そのため、現代では、病院や整骨院での治療やプロアスリートの体のメンテナンスにも用いられています。

天然由来成分100％のオイルなのです。

エミューオイルの使い方

さまざまな効果を持つエミューオイル。

使い方は、使用目的によって異なります。

スキンケアのために使う場合の使い方は、主に「化粧水の前に使う」「スキンケアの仕上げに使う」「スキンケア用品と混ぜて使う」「マッサージ用オイルとして使用する」の4パターンです。

「化粧水で保湿をし、乳液でフタをする」のが順番のように、油分は化粧水のあとだと思われている方も多いでしょう。

しかし、肌に化粧水がイマイチ浸透しないと感じるときには、洗顔後の素肌に美容オイルを先に塗ることで浸透率を上げられるのです。

もちろん、「最後のフタ」としてスキンケアの仕上げに使ってもよいでしょう。

オイル独特のべたつきが苦手な方は、ふだん使っている化粧水や美容液、ファンデーションに数滴を混ぜて使います。

乾燥が気になる季節や、肌の乾燥が気になるときに試してみてくださいね。

また、エミューオイルの効果はスキンケアだけではありません。

運動前後のマッサージオイルとして、日々の肩こり、腰痛、ひざの痛みへの対策アイテムとしても便利に使えます。

風呂上がりや寝る前に、手のひらでこすり合わせて温めてからやさしく塗りこみましょう。

エミューオイルに副作用はある？

エミューオイルは、自然由来の赤ちゃんでも安心して使えるオイルです。

現在、エミューオイルを使用することによる副作用は報告されていません。

そのため、副作用はないといっていいでしょう。

ただし、アトピー性皮膚炎の方が使用する際には、エミューオイルによる血行促進作用に注意が必要です。

アトピー性皮膚炎は血行が良くなるとかゆみがひどくなることがあります。

そのため、エミューオイルを塗付することでかゆみ症状が悪化する可能性があるのです。

皮膚の乾燥をケアする働きにも長けているため、アトピー性皮膚炎の方がエミューオイルを使用する際は、かゆみをコントロールできている状態のときに、肌を保護する目的で使用しましょう。

また、エミューオイルの抗炎化作用については、東京農業大学が研究を行っています。

その研究結果によると、炎症性疾患の治療に用いられることの多いNSAIDには、消化器粘膜の障害を引き起こす副作用が見られました。

しかし、エミューオイルではそうした副作用が起こらなかったのです。

このことからも、エミューオイルには特に危険な副作用がないことがわかります。

ただし、肌に直接つけるものには、人によって合う合わないがあるものです。

まずは、目立たない部位に塗ってみて様子を見るなど、自分自身の肌に合うかどうかを確認してから使用することをおすすめします。

まとめ

はるか昔からアボリジニたちに使われてきたエミューオイルは、天然由来成分100％の、赤ちゃんから安心して使えるオイルです。

使用に際して注意しなければならない副作用が特に指摘されていないため、スキンケアアイテムとして、体のメンテナンス用オイルとして、日々の生活で便利にお使いいただけるでしょう。

しかし、肌に塗って使うものには相性があります。

はじめて使う際は腕や足など目立たない部分から使用しましょう。

肌の状態によって異常が生じることもあるため、その際は使用を一時控えることも大切です。

使用するエミューオイルによっては、開封後の使用期限が定められているものもあります。

使用期限を超えたものを使用することはトラブルの元です。

期限内に使用したり、適切な方法で保管したりすることも大切になります。

卯岡若菜

さいたま市在住。幼少期からの「書くことが好き」が講じてフリーライターに。
コラム記事から店舗・病院・企業への取材・インタビュー記事まで幅広く執筆している。
販売員をしていたインテリア雑貨店で扱っていた、日常をちょっぴり楽しくさせる入浴剤・アロマ・ケア用品が好き。