エミューオイルって何?馬油との違いは?
海外の美容フリークの間でファンが急増中の「エミューオイル」。
スキンケアや筋疲労ケア、肌トラブルの解消に抜群の効果があり、日本でも人気急上昇中です。
とは言えエミューオイルという名前があまり聞きなれないという方もいるかもしれません。
エミューオイルはオーストラリア固有の走行鳥である「エミュー」という鳥の皮下脂肪を抽出したもの。
エミューは8000万年前から生息している古代鳥で、オーストラリアの原住民は昔から、エミューのオイルを薬として利用してきました。
1980年代には「豪州治療医薬品局」で正式に医薬品として認められ、オーストラリアでは今も日常的に利用されています。
同じ動物性オイルといえば日本では「馬油」が有名ですが、エミューオイルと馬油はどのような点が違うのでしょうか?
エミューオイルと馬油、気になるその違いを比べてみました!
エミューオイルとは?どんな特徴がある?
エミューオイルとは、エミューの皮下脂肪から抽出された天然オイルです。
オーストラリアの先住民はエミューから採れるオイルを、天然の万能薬として約4万年以上も前から使用してきました。
傷、やけど、打撲、関節炎、筋肉痛、虫刺されなどの炎症鎮痛などに使用していたといわれていて、その万能さから現在は美容オイルとしても注目されています。
エミューオイルの大きな特徴は次の3つです。
- 高い浸透力と保湿力
- 年齢や肌質を選ばない
- 抗炎症作用
エミューオイルの特徴のひとつは「高い浸透力と保湿力」です。
エミューオイルの成分は人の皮脂に近く親和性が高いため、浸透力に優れています。
保湿力も高く、一般的な保湿クリームと比べて持続時間が長いことが魅力です。
一般的な保湿クリームの効果はおよそ2~3時間ですが、エミューオイルは6~8時間も効果が持続します。
次に「使用する人の年齢や肌質を選ばない」ことです。
エミューオイルは人の皮脂に近く不純物が含まれていないため、赤ちゃんやご高齢の方でも使用できます。
乾燥肌や敏感肌の方にも安心のオイルです。
3つ目の特徴は「抗炎症作用」です。
筋疲労ケアのためのマッサージオイルとして、プロアスリートのトレーナーが使用するほど、エミューオイルは高い抗炎症作用を持っています。
この抗炎症作用は腰痛や関節痛に効果があるほか、あせもや赤ちゃんのおむつかぶれなどにもおすすめです。
エミューオイルと馬油の違いは?
実はエミューオイルと馬油はよく似ているといわれています。
その理由は、どちらも人の皮脂にとても近い成分で構成されているということです。
エミューオイルと馬油は「ミスチリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸」という「不和脂肪酸」と「パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸」という「不飽和脂肪酸」から構成されています。
これは、人の皮脂を構成している成分と同じです。
これらがバランスよく備わっていると、肌にハリが出て老化防止につながりますので、どちらのオイルも肌に足りない部分を補うのにピッタリのオイルといえます。
「それならエミューオイルと馬油は同じってこと?」と思われるかもしれませんが、いくつか違いがあります。
最大の違いはその成分バランスです。
それぞれの脂肪酸の含有量を調べた結果、馬油よりもエミューオイルの方が人の皮脂成分に近いことが分かりました。
エミューオイルは、現存する動物性オイルの中で最も人の皮脂成分に近いといわれているほどなのです。
エミューオイルと馬油のもうひとつの違いは、価格です。
エミューはオーストラリアの保護下にある鳥で、ワシントン条約で手厚く保護されています。
そのため、エミューオイルは流通量が少なく、馬油と比べて値段がかなり高価です。
商品数も限られているため、馬油と違って商品ごとの特徴を比較することができません。
馬油にはなくてエミューオイルにある成分は?
エミューオイルと馬油、とても似ているふたつのオイルですが、馬油にはなくてエミューオイルにある成分がひとつあります。
それは、ステアリン酸です。
ステアリン酸の特徴は、高い保湿効果。
ステアリン酸が不足すると、シワが増えるといわれるほどです。
この、人の皮脂に含まれているステアリン酸が、馬油にはほとんど含まれていないのです。
馬油にはほとんど含まれていないステアリン酸ですが、エミューオイルにはバランスよく含まれています。
そのため、馬油よりもエミューオイルの方がより人の皮脂に近く、成分が浸透しやすいのです。
ステアリン酸のもう一つの特徴が、抗酸化作用です。
抗酸化作用には、オイルの酸化を防ぎ、劣化させない効果があります。
ステアリン酸が含まれているエミューオイルは、室温で安定し酸化しにくいオイルです。
保存料を含まない天然のエミューオイルのみであっても長期間保存することができます。
馬油もとても使いやすく保湿性に優れたオイルですが、エミューオイルは馬油よりもいっそう人にやさしく、安全なオイルといえるかもしれません。
まとめ
エミューオイルと馬油。
同じ動物性のオイルは、どちらも「人の皮脂に近い」といわれています。
特徴の似ているふたつのオイルですが、エミューオイルは馬油よりも脂肪酸構成が人の皮脂成分に近く、皮膚との親和性が高いということがわかりました。
人の皮脂成分に近いため、高い浸透力や保湿力を誇り、使用する人の年齢や肌質を選ばない……天然の万能薬といわれる理由にも納得です。
エミューオイルは馬油よりも流通量が少なく、価格も高いのが少し残念ですが、お値段以上の効果が期待できるオイルです。
美容フリークやハリウッド女優を魅了するエミューオイルを、馬油と使い分けて日常のスキンケアに取り入れてみてはいかがでしょうか?
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記事の参考URL
http://biyo-chikara.jp/skin-care/25273/
http://emuoil-jiten.com/index.html
https://matome.naver.jp/odai/2142266582581757801
2児の母。食育インストラクターの資格保有、ワンオペ育児の工夫が得意。
子連れでのお出かけ経験を活かし、地域ローカルメディアで地元の紹介記事を執筆中。ライターとしての実績も重ねている。
保険業界で7年間勤務をした経験をもとに、FP2級取得にむけて勉強中。
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