足のむくみはマッサージで解消可能!
仕事や家事に追われて、夕方になったらもう足がパンパンにむくんでしまう。
そんな悩みを持つ人も多いのではないでしょうか。
下半身や足がむくむと見た目に美しくないだけでなく、ひどい人では痛みで歩けなくなることさえあります。
また、むくんだ状態をそのままにしておくと、状態が悪化したり足が太くなってしまうこともあるのです。
悪化させないためには、生活習慣の見直しとともに、下半身のむくみを適切にケアしていくことが大切です。
足のむくみの改善には、オイルやクリームを使用したマッサージが効果的です。
その日のむくみはその日のうちに解消して、すらりとした美脚と疲れにくい身体を手に入れましょう。
足がむくんでしまうのはなぜ?
むくみとは、身体の細胞組織に含まれる水分が異常に増加し、腫れてしまった状態のことをいいます。
これは全身に現れるため、足だけでなく顔や手もむくみますし、水分の増加のため体重が増えることもあります。
そのなかでも特に足(下肢)にむくみが起こりやすいのは、足は心臓から遠い場所にあるため、血液循環が悪くなりやすいことと、重力の影響で水分がたまりやすいことによります。
通常であれば「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎの筋肉が血液循環のポンプの役割を担い、血液を心臓に戻す働きをします。
ですが長時間の立ち仕事やデスクワークなどで同じ姿勢を続けてしまうと、全身の血行が悪化してむくみが発生してしまいます。
なお、筋肉量の違いから、男性よりも女性のほうがむくみやすいといわれています。
また女性は月経の際に女性ホルモンが増加し、血管が拡張されることによってもむくみやすくなります。
そのほか運動不足やダイエット、塩分や水分のとりすぎ、栄養の偏り、過度の飲酒、自律神経の不調、冷え、妊娠などを原因として、むくみが起こりやすくなります。
足の血行を良くすることでむくみは解消できる
足(下肢)のむくみを解消するために一番効果的な方法は、なによりも血行を良くすることです。
長時間のパソコン作業や立ち仕事など、身体をあまり動かせない場合でも、できる範囲で足の筋肉を動かしましょう。
休憩時間や仕事の合間、トイレに立ったときなどに、ひざの屈伸運動を数回行うだけでも効果があります。
また、デスクやカウンターなど安定した家具に手を乗せて立ち、かかとを上げ下げする運動もふくらはぎの筋肉を刺激できます。
座りっぱなしのときには、1時間につき5~10分ほど立ち上がるようにすると、股関節周辺の血行もよくなり腰痛予防にも役立ちます。
オフィスではひざ掛けを用意しておくと安心です。
服装を調整して冷えから身体を守ることも、血行不良によるむくみ対策として取り入れたいものです。
季節を問わず、靴下は締め付けない素材で、足首にある冷えとりのツボを覆う長さのものがおすすめです。
夜はシャワーだけで済ませず、浴槽にお湯を溜めて、ゆっくりと浸かる習慣をつけましょう。
お湯の温度で血管が広がり、身体に水圧がかかるので血液とリンパ液の循環を促してくれます。
お湯の浮力によって関節や筋肉の疲れがとれるなど、入浴はむくみ解消にはいいこと尽くめなのです。
むくみ解消マッサージのやり方
むくみを解消するためには、日常生活の改善のほか、マッサージも有効です。
マッサージを行うことで、老廃物や余分な水分を運搬するリンパ液の流れをよくすることができ、むくみの解消に役立ちます。
マッサージを始める前に、まず足を温めます。
フットバスを使うのもよいですし、お風呂上りでもかまいません。
足の水分を拭いたら、すべりをよくするためにクリームやオイルなどを塗ります。
マッサージは片足ずつ、足の裏から始めます。
リンパ液は身体の末端から心臓に向かって流れているので、必ずその方向に沿ってマッサージするように心がけてください。
ひざの裏にはリンパ節があり、とくに老廃物が溜まりやすいところなので、ぐっと指圧してほぐします。
ひざの下のくぼみの部分にも老廃物がたまりやすいので、手をこぶしに握って強めにマッサージします。
最初は痛みを感じるかもしれませんが、ほぐれてくると痛くなくなってきます。
ひざの上に老廃物がたまると全体的にむくんでしまうので、少し強めにしっかりとほぐします。
ももまでマッサージできたら、足首からひざまで持ち上げるようにこすり上げ、ストレッチをして終了します。
詳しい方法については、以下の動画を参考にしてください。
【動画】足のむくみをとるマッサージ
まとめ
歩けないほどの痛みが出ることもあり、足のむくみは軽視できない症状です。
起こってしまったむくみを放置していると、足が太くなるだけでなく、老廃物の塊であるセルライトができたり、足のだるさが慢性化したりと、悪化していくおそれがあります。
一過性のむくみには、血流を意識した生活習慣づくりとマッサージが有効です。
どちらも急に効果が出るものではありませんが、根気よく続けることで、むくみにくい体質を目指すことができます。
ただし、足のむくみが何日も続いたり、全身がむくんだりしている場合には、なんらかの病気が原因である可能性があります。
少しでもおかしいなと感じたら、自己判断でのマッサージはやめ、医療機関を受診するようにしてください。
監修専門家プロフィール
みやざわ整骨院院長 宮澤大助
東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。
http://www.tgc-d.com/miyazawa.html
記事の参考URL
https://www.umeda-vvc.com/mukumi/
http://www.minamitohoku.or.jp/kenkokanri/201105/mukumi.html
https://healthcare.kao.com/main_post/foot-pain1/
https://www.lymphangioma.net/doc1_2.html
40代フリーライター。
DTPデザイナー、雑誌編集ライター、博物館広報の職を経て、フリーライターに。
主に、健康、美容、ファッションのジャンルで記事執筆中。
得意なテーマはアンチエイジング。
見た目だけではなく、こころとからだの両面から生まれる若々しさを重要視している。
自身もコスメオタク、サプリオタクであり、気になる製品はまず自分で試してみる主義。
読書が趣味で、尊敬する作家は数多くいるが、なかでも影響を受けたのは山口瞳氏。
好きなスポーツはフィギュアスケート。
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