肘関節が痛いときの原因は?日常生活の注意とよくある病気
「関節が痛い」と悩む人は、大人、そのなかでも中高年以降の人に多いものだと思っている方は多いでしょう。
実際に、加齢に伴う体の変化が原因となり関節痛を引き起こしている例も多い傾向です。
しかし、肘関節に痛みを感じるのは大人だけではありません。
スポーツをしている子どもにも起こりやすく、関節痛のなかでは、特に老若男女を問わず幅広い世代の人に関わる症状だといえるでしょう。
肘が痛む原因は、スポーツや事故などによる外傷だけではありません。
なかには、病気が原因となっているものもあるのです。
このページでは、肘関節の痛みについて、原因や日常生活における注意点、肘関節の痛みを引き起こす病気についてご紹介いたします。
肘の痛みにお悩みの方は、ぜひご参考になさってくださいね。
日常生活で肘を痛めてしまう原因
子どもの場合、肘を痛めてしまう原因の多くは日常生活中に起こるケガがほとんどです。
幼稚園児や小学校低学年ごろまでの子どもの場合は、鉄棒やうんていなど、少し高い場所から落ちてしまうだけでも骨折してしまうことがあります。
また、小学校高学年から中学生の野球をしている子どもに多く見られるのが「野球肘」です。
ピッチャーに多く見られる症状で、軟骨や靱帯、筋肉や腱が損傷して痛みが起こります。
子どもから大人まで、日常生活において気をつけたい動作は、肘に負担がかかるものです。
避けたい動作の例のひとつは、何かをつかんで動かす際、手のひらを下に向けた状態で持ち、肘だけで動かすこと。
コップやグラスを移動させる際、上からつかむようにして動かす人は多いのではないでしょうか。
肘に負担をかけないためには、手のひらを上にして、下から支えるようにして持つようにしましょう。
これはキャリーバッグの移動でも同じです。
体の後ろで引っぱる際、手のひらの向きが後ろになってはいませんか?
肘への負担を考えるのであれば、手のひらは体側に向けて引っぱるようにしたいものです。
肘関節が痛いときに考えられる病気
肘関節の痛みには病気が潜んでいるケースもあります。
子どもの場合は、先ほどご紹介した骨折、「上腕骨顆上骨折(じょうわんこつかじょうこっせつ)」や「野球肘」が挙げられるでしょう。
ほかにもスポーツによる外傷が子どもの肘関節痛の原因です。
一方、大人の場合、「関節リウマチ」や「変形性肘関節症」が原因となっているケースが多く見られます。
「関節リウマチ」は、関節全体に関わる疾患です。
肘だけではなく、全身の関節が炎症を起こす可能性があるため、その他の症状にも意識を払いたいものです。
初期症状は腫れと痛み程度ですが、悪化に伴い「関節が脱臼する」「変形する」ということもあります。
肘に症状が見られる場合は、肘がまっすぐ伸ばせなくなったり、ボタンをかけたり顔を洗ったりといった日常動作が困難になる病気です。
「変形性肘関節症」は、加齢に伴って起こる疾患です。
こちらも、肩やひざなど、さまざまな部位に起こる関節症で、軟骨がすり減ってしまうことが原因のひとつになります。
長年使い続けてきたことによるすり減りに加え、軟骨の再生に関わるグルコサミンも加齢と共に減少。
その結果、軟骨がすり減った部分に炎症が起き、痛みが生じてしまうのです。
普段の肘関節のケアはエミューオイルでマッサージ
肘関節の痛みに悩んでいる方は、まずは一度整形外科など病院で診察・検査を受けましょう。
深刻な病気が原因ではないとわかった方におすすめしたいセルフケアが、エミューオイルを用いたマッサージです。
エミューオイルとは、オーストラリア原産の鳥、エミューの皮下脂肪の油から作った天然100%のオイルのこと。
オーストラリアでは、約4万年前から先住民のアボリジニたちにより万能薬として愛用されています。
エミューオイルの特徴は、肌への高い浸透性と炎症抑制効果です。
肘のマッサージをする際の潤滑油として使うことで、痛みの改善効果が期待できますよ。
エミューオイルを使う際は、適量を手に取り、手のひらでこすり合わせるようにして温めてから、肘部分をやさしくマッサージしましょう。
この際、強く力を入れなくても問題ありません。
痛む場合は、やさしく塗り込むだけでも、エミューオイルの炎症抑制効果を持つ成分が浸透していくのがわかるでしょう。
お風呂上がりの血行が良くなっているときや、寝る前のひとときに習慣化させたいものです。
自然素材でできているため、敏感肌の人でも安心して使うことができるでしょう。
まとめ
ふだんは、あまり痛みを意識しない肘。
肘に負担をかけないような動作を考えてみたことがない方も多いのではないでしょうか。
しかし、肘が満足に動かなくなれば、日常生活における動作が一気に不便になってしまうものです。
きちんとケアをして、痛みが悪化しないように予防・対策を講じましょう。
あまりにも長期にわたって痛いと感じていたり、痛みが我慢できないほど強かったりする際は、やり過ごさずに病院で診断を受けることも大切です。
病気の治療には、早期発見が重要。進行を緩やかにさせるためにも、早めに検査を行ってもらいましょう。
エミューオイルを用いたセルフケアを行う際には、患部に腫れが見られないかどうかの事前確認が必要です。
病院へ行った際に使用の確認を取っておくと、より安心して使用できますね。
監修専門家プロフィール
みやざわ整骨院院長 宮澤大助
東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。
http://www.tgc-d.com/miyazawa.html
記事の参考URL
http://www.jinko-kansetsu.com/pain/elbow/diseases.html
http://celebrite.jp/ext/pc/emu/pc
http://kansetsu-life.com/comm_rept/3_27.html
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/elbow_osteoarthritis.html
さいたま市在住。幼少期からの「書くことが好き」が講じてフリーライターに。
コラム記事から店舗・病院・企業への取材・インタビュー記事まで幅広く執筆している。
販売員をしていたインテリア雑貨店で扱っていた、日常をちょっぴり楽しくさせる入浴剤・アロマ・ケア用品が好き。
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