捻挫にエミューオイルは有効?
ちょっとしたことで足をひねってしまった。そのようなことはありませんか。
骨折や脱臼ではない関節のケガは多くの場合、捻挫と呼ばれます。
ひどいケガとは言えない程度だったとしても本人にはつらいものですよね。
そんな時に効果的と言われるのが「エミューオイル」です。
捻挫時にも有効な「エミューオイル」とは、一体どのようなオイルなのでしょうか。
そもそも捻挫の時にオイルを塗る理由とは?
今回は、エミューオイルがどのような生き物のどの部分から抽出されたものなのか、その生き物の生態なども織り交ぜつつ「捻挫にも有効なエミューオイル」の謎に迫ります。
エミューオイルはどの部分から採取されるの?
エミューとは、ダチョウによく似た飛べない鳥「エミュー」のこと。
オーストラリアの国鳥として、多くの人に親しまれている大型の鳥類です。
エミューは空を飛ぶことはできず2本脚で走ります。
空に羽ばたけない分、大地を駆けるその足は速く、なんと泳ぐこともできるそうです。
さらにメスが産んだ卵をオスが飲まず食わずで温めてくれるという特性があります。
その際、これまで温存していたエネルギーを使いしのぐというパワフルな一面も持っているのです。
ではこのエミューから生まれたオイルは、エミューのどの部位から採取されたものなのでしょうか。
実は「羽のつけ根である脇腹付近の皮下脂肪」からなのです。
その成分構成が人間の皮脂と似ているため、エミューオイルと肌との相性は良く、するりと浸透していきます。
さらにエミューオイルには抗炎症作用もあるので、捻挫や筋肉痛時などの治療時にも利用されています。
また、エミューは、岩の多いオーストラリアの内陸部で生息しており、鋭い爪を有しています。
通常ならば、岩や爪などによって怪我を負い、化膿や感染症を起こして死亡することが多い環境のはずです。
しかしながら、そのような理由で亡くなったエミューは少ないことがわかってきたのです。
エミューは他の動物と比べて、皮膚の再生能力が高く、傷の治りが早いためと言われています。
少量で効果を実感できる!
過酷な環境で育ったエミューの皮下脂肪から抽出された「エミューオイル」。
高い浸透力がありながら、潤滑油としても利用できるマッサージオイルでもあります。
少量でもしっかりと伸びるため、気になる部位に揉み込む際も多くの量を使用せずにすみます。
また、過度なベタベタが続くオイルとは違い、肌によくなじむので扱いやすさも抜群。
毎日のマッサージケアとしても気軽に利用できます。
抗炎症作用にすぐれているため、炎症を起こしている部位にも使用可能。
ただ炎症の具合にもよりますので、お医者さんの診断を優先し無理のない範囲で行いましょう。
もちろん捻挫や打撲の手足などを、無理やり動かすようなことは禁物。
安静にする必要がある場合は、それに従いましょう。
また、エミューオイルには高い保湿効果があります。
マッサージで身体の違和感をほぐしながら、全身保湿をすることも可能です。
その場合は、まず少量をつけてやさしく揉みほぐしてあげましょう。
乾燥している部位は、すごい勢いで肌がオイルを浸透させるので、そのような場合は、再び保湿しつつ進めていくといいでしょう。
古代から愛用されている万能薬として捻挫にも効果的!
エミューオイルの歴史は、オーストラリアの原住民「アボリジニ」からはじまります。
医薬品もまだなかった時代に、アボリジニの人たちは、エミューオイルにさまざまな可能性を見出し「万能薬」として重宝してきたのです。
その使用法は多岐に渡り、火傷や関節炎、虫刺され、切り傷などあらゆる痛みなどをエミューオイルによって治してきたのです。
その品質は政府により認められ、オーストラリアでは医薬品として扱われています。
日本でも多くの人に愛され続け、アスリートや医療施設などでも活用されているのです。
ではエミューオイルの成分は、どのようなものが含まれているのでしょうか。
オレイン酸、リノール酸、リノレン酸などの3つの脂肪酸が含まれています。
この3つの脂肪酸は、どれか1つだけ摂取しても、逆効果となってしまう場合があります。
3つをバランス良く摂取することで、効果を発揮するといわれているのです。
エミューオイルは、この3つの脂肪酸が理想的なかたちで含まれています。
原住民「アボリジニ」がそのような情報を知るはずもありませんが、本能的に信じ摂取してきたエミューオイル。
それは私たちの時代にも脈々と受け継がれています。
例えば、腰痛用マッサージなどのオーソドックスなものから、耳ヨガをする際の潤滑油としての利用。
ささくれの改善……。
そして古から使われているように、捻挫や打撲などの炎症の緩和にも活用され続けているのです。
まとめ
寒暖差の激しいオーストラリアの砂漠地帯に生息するエミューから生まれた「エミューオイル」。
このパワフルなオイルは、エミューの羽のつけ根である「脇腹付近」の皮下脂肪から作られています。
エミューオイルは高い抗炎症作用や保湿力のためか、昔から「万能薬」として重宝され、多くの人々に愛されてきました。
現在でも捻挫や打撲時の炎症を鎮めるために用いられたり、傷の治療にも用いられたりしています。
また、アンチエイジングや保湿などの美容目的としても活用されています。
監修専門家プロフィール
みやざわ整骨院院長 宮澤大助
東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。
http://www.tgc-d.com/miyazawa.html
記事の参考URL
http://www.mhahome.org/emu/index.html
http://animalhearts0.blog.fc2.com/blog-entry-61.html
大手求人広告代理店の営業兼コピーライターを経て、デザイン会社などで、ライター・コピーライターとして勤務。
現在はフリーライターとして大人女子メディアから不動産系新聞まで幅広く執筆している。
家や土地を 眺めることと美しいものを好み、日々キレイになるべく切磋琢磨中。
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