足のむくみを解消させるための方法は?
長時間のデスクワークをしている方などに多く起こる「足のむくみ」。
むくみ対策用の引き締めグッズを愛用している方もいるのではないでしょうか。
見た目が気になるだけではなく、強い痛みに苦しむこともあるため、できれば解消させたいものですよね。
足がむくむ理由には、生活習慣のほか、病気も挙げられます。
一過性のものである場合は、それほど深刻に捉える必要はありませんが、むくみの原因によっては医療機関による治療が必要になる場合があるため、ただのむくみと捉えて自己判断をしてしまうのは危険です。
このページでは、足のむくみが起こる理由、むくみの解消方法についてご紹介します。
つらい足のむくみから解放されたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
足はどうしてむくんでしまうのか?
足がむくんでしまう原因には、生活習慣の影響によるものと病気由来のものとの2つが挙げられます。
多くのむくみは一過性のもので原因はほとんどが生活習慣によるものです。
まず、よく起こるものが、同じ姿勢で長時間過ごすことによるむくみです。
デスクワークや動きが少ない立ち仕事などでは、ふくらはぎを動かさないために足の血液が心臓に戻りづらくなります。
そのため、血液がたまり、足がむくんでしまうわけですね。
また、運動不足やダイエットによる筋肉の衰えもむくみにつながります。
血液を心臓に押し戻すためには、筋肉によるポンプ機能が重要です。
筋肉が衰えると、このポンプ機能が衰えてしまうため、むくみやすくなってしまいます。
そのほか、冷えや過度の飲酒、栄養の偏り、塩分の摂りすぎもむくみの原因のひとつ。
女性の場合は、生理や妊娠によりむくみやすい状態になることもあります。
このような一過性のもののほか、老化による筋力低下も足がむくむ原因のひとつ。
こちらは、何もしないでいると筋力は低下する一方なので、むくみが長期化することもあります。
慢性的にむくんでいる場合は、心臓や肝臓、腎臓の病気が原因となっている可能性があるため、病院で診察を受けましょう。
足のむくみの解消方法
病気が原因ではない足のむくみを解消させるためには、血流を良くすることが大切です。
また、栄養の偏りや塩分過多になっている実例は、食事を見直してみることから始めましょう。
血流をよくするために、まず大切なことは入浴の習慣です。
シャワーだけで済ませてしまいがちな人は、湯船に浸かる習慣をつけましょう。
ぬるめのお湯に浸かり、入浴中に足をマッサージすることも効果的。入浴剤を使うこともおすすめです。
入浴中以外でも、足のマッサージは有効。
特に入浴後には血行が良くなっているため、より効果を得られます。
マッサージのほか、ストレッチも有効です。
マッサージやストレッチに加え、ツボを押すこともむくみの改善につながります。
手の親指を使い、痛気持ちいいと思える程度の力でツボを押すのが効果的です。
1回3~5秒程度を5回から10回程度行いましょう。
足のむくみ解消に効果的なツボには、足裏の中指の下にある「湧泉(ゆうせん)」、足裏の中央にある「足心(そくしん)」など、さまざまなものがありますが、覚えるのは大変です。
足裏にはそのほかにも効果的なツボがたくさんあるので、あまり複雑に考えず、気持ちいい部分をマッサージするつもりで押すことをおすすめします。
むくみ解消効果があるアイテム
足のむくみを解消させる効果があるアイテムとして、有名なものは足に圧力を加える専用ソックス(着圧ソックス)でしょう。
履くだけで足が引き締められ、圧力により血流が促されます。
ストッキングのような見た目のものもあるため、仕事中でも身につけられるのがメリットです。
昼間用のほか、夜間用ソックスも発売されているため、必要に応じたものを使用しましょう。
着圧ソックスのほか、むくみの解消につながる食品を食事に加えることも効果的です。
むくみの解消に役立つ栄養素は、カリウム、クエン酸、ビタミンEなど。
きゅうりやトマト、梅干しやかんきつ類、アーモンドなどのナッツ類に多く含まれています。
また、マッサージを行う際に用いるオイルにより、血行の改善を図ることもおすすめです。
エミューオイルには、オイル自体に血行改善作用があります。
アスリートもケアに利用しているオイルなので、安心して使えますよ。
漢方薬や市販薬にもむくみに効果的なものがあります。
ただし、ほかの薬を服用している場合など、飲み合わせに注意をすることが必要です。
薬を取り入れたい場合は、副作用の防止のためにも、医師や薬剤師に相談してから利用することをおすすめします。
まとめ
足のむくみは病気のサインのひとつ。
しかし、実際には運動不足や食生活といった生活習慣によるものが大半です。
明らかに運動不足であったり、デスクワークが続いていたりする方は、まずは今回ご紹介したような解消方法を取り入れてみましょう。
そのうえで改善されない場合は、一度病院を受診することをおすすめします。
マッサージやストレッチ、入浴によるケアは、むくんだときだけ行うのではなく、常日頃から習慣づけておきたいものです。
毎日ケアを行うことで、根本的に血流を改善させられ、むくみに悩みにくい状態を目指せるでしょう。
パンパンに膨らんでしまった足は、見た目にも良いとはいえないものです。
健康維持のためにも、スタイル維持のためにも、できる方法からむくみケアを始めてみませんか?
監修専門家プロフィール
みやざわ整骨院院長 宮澤大助
東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。
http://www.tgc-d.com/miyazawa.html
記事の参考URL
https://yugami-care.com/emuoil-effect/
https://www.umeda-vvc.com/mukumi/
さいたま市在住。幼少期からの「書くことが好き」が講じてフリーライターに。
コラム記事から店舗・病院・企業への取材・インタビュー記事まで幅広く執筆している。
販売員をしていたインテリア雑貨店で扱っていた、日常をちょっぴり楽しくさせる入浴剤・アロマ・ケア用品が好き。
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