膝関節が痛いときの原因は?日常生活の注意とよくある病気
年を重ねていくと「膝関節の痛み」で悩む人が増えていく傾向です。
いすから立ち上がったり、階段の上り下りがつらくなってきたりするなど動こうとするときの「ズキン!」という痛みは、つらいですよね。
あまりにも痛みがひどくなってくると、ふつうに歩くだけでも一苦労する状態になってしまうこともあるでしょう。
年齢はまだそれほどではないのに、杖がなければまともに歩けない……という状態には、できればなりたくないですよね。
薬やシップ、電気治療やサプリメントなど、さまざまな対策法を取り入れている方もいるでしょう。
痛みを避けるために歩かない時間が増えると、それもまた健康にとって良くないものです。
今回は、膝関節が痛む原因と、考えられるよくある病気、自分でできる簡単なマッサージ方法をご紹介いたします。
日常生活で膝を痛めてしまう原因
膝関節が痛む原因のひとつは、軟骨のすり減り。
軟骨がすり減る原因は、軟骨への過剰な負担です。
軟骨の損傷は、本来であれば体内に存在しているグルコサミンが修復し、さらには新たに生成するために問題にはなりにくいもの。
しかし、体内のグルコサミン量は加齢とともに減少していきます。ウォーキングなど、激しい運動ではなくとも、軟骨をすり減らしてしまいやすくなるのです。
また、軟骨の減少のほか、大きな原因となっているのが、「関節包」の硬化です。
関節包とは、文字通り関節の周囲を袋のように覆っているもの。
加齢や炎症などにより、徐々に硬くなっていってしまうことがわかっています。
関節包や周辺にある軟部組織には、痛みを感じる神経がたくさん張り巡らされています。
関節包がやわらかい間は、神経に刺激が与えられることはあまりありません。
しかし、硬くなってしまったあとでは、わずかな刺激で痛みを感じやすくなってしまうのです。
関節包が硬くなると、そもそも曲げ伸ばし自体がしづらくなります。
関節包自体が痛みの発生源となってしまうわけですね。
このように、「膝の痛み」とひとくちにいっても、引き起こされる原因にはさまざまなものがあるのです。
膝関節が痛いときに考えられる病気
膝関節が痛いとき、真っ先に考えられる病気は「変形性膝関節症」です。
中高年に多くみられ、性別では1:4で女性が多い傾向にあります。
高齢になるほど患者数は増加し、中高年における膝の痛みの原因ではトップクラスです。
代表的な症状は、膝の痛みに加えて水がたまることです。
「膝に水がたまっちゃって」と聞いたことがある方もいるでしょう。
この水は、炎症が起きた結果発生するものです。
変形性膝関節症も、原因は軟骨の老化による摩耗が中心となっています。
軟骨に負荷がかかる原因のひとつが肥満です。
特に高齢の女性では、更年期以降ホルモンバランスが乱れることにより、太りやすくなる人もいます。
ただでさえ軟骨がすり減りやすくなってきているなかに、体重が増加すると、その分軟骨が受けるダメージも増加してしまうのです。
また、骨折や靱帯・半月板を損傷するといった外傷によって軟骨の老化が進むケースもあります。
遺伝も要因のひとつです。
初期段階では、立ち上がるときや歩き始めるときなど、動こうとしたときのみに痛みを感じるようになります。
この段階では休めば痛みを感じません。
中期になってくると、正座や階段の上り下りに負担を感じ、徐々にできなくなっていきます。
さらに、状態が悪化した末期では、歩けないほどに痛みが強まり、安静にしていても常に膝が痛むようになってしまうのです。
膝がまっすぐ伸ばせなくなる人もいます。
中高年になって膝が痛む場合、まずは整形外科で一度診てもらうことが大切です。
普段の膝関節のケアはエミューオイルでマッサージ
整形外科を受診した結果、深刻な病気ではないことがわかっているのであれば、ストレッチやマッサージを行うことで、状態の悪化を防ぎ、痛みの軽減を目指すことができます。
ストレッチやマッサージを行う際には、マッサージ用のクリームやオイルを使用することがおすすめです。
大きな力をかけずに、より効果を感じられますよ。
そこで、今回ご紹介したいものが、天然オイル「エミューオイル」です。
オーストラリア原産の鳥・エミューの皮下脂肪から抽出した天然オイルから作られているため、肌にやさしく、敏感肌の人も安心して利用できます。
エミューオイルをおすすめする理由は、エミューオイルのもつ「浸透性の良さ」と「炎症の抑制」の2つの効果です。
エミューオイルには多くの脂肪酸が含まれており、その配合バランスは人の皮脂バランスと似ていることがわかっています。
そのため、スーッと肌になじみやすく、有効成分が肌内部まで届きやすいのです。
また、エミューオイルに含まれている成分のなかには、炎症を抑える働きをするものがあります。
プロアスリートたちがスポーツ前後にメンテナンス・筋肉痛予防のために使うこともあるものです。
血行が良くなっているお風呂上がりに適量を手に取ってマッサージを行いましょう。
エミューオイル自体に炎症抑制効果があるため、無理に力を加えなくてもOK。
なでたり、さすったりするだけでも大丈夫です。
まとめ
「運動不足解消のために」とランニングやウォーキングに励む人もいるでしょう。
「いつまでも元気に歩きたいから」と始めたこうした運動がきっかけで、膝の痛みに悩まされることになる人もいるかもしれません。
加齢とともに、どうしても体のさまざまな部位に衰えがみられるのは当たり前のこと。
だからこそ、「無理をしないこと」「適切なマッサージやストレッチでケアをしていくこと」が大切です。
エミューオイルは、整骨院での治療にも取り入れられることのあるもの。
ただし、エミューオイルを使ったマッサージを行う際は、患部に発熱や傷口がないかどうかをご確認くださいね。
病院を受診する際に、使用の可否を医師に確認しておくと、より安心して使えるでしょう。
監修専門家プロフィール
みやざわ整骨院院長 宮澤大助
東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。
http://www.tgc-d.com/miyazawa.html
記事の参考URL
http://kansetsu-life.com/knee/1_02.html
http://celebrite.jp/ext/pc/emu/pc
http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20170712/index.html
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_610.html
https://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/illness/200810.html
http://www.joa.or.jp/public/sick/condition/knee_osteoarthritis.html
さいたま市在住。幼少期からの「書くことが好き」が講じてフリーライターに。
コラム記事から店舗・病院・企業への取材・インタビュー記事まで幅広く執筆している。
販売員をしていたインテリア雑貨店で扱っていた、日常をちょっぴり楽しくさせる入浴剤・アロマ・ケア用品が好き。
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