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朝に関節が痛いと思ったらリウマチを疑って!気になる症状

朝に関節が痛いと思ったらリウマチを疑って!気になる症状

「関節リウマチ」という言葉を見聞きしたことはありますか?

何かの病気であること程度のイメージしかない方もいるのではないでしょうか。

関節リウマチは、手足の関節の痛みや変形にはじまり、悪化すると全身の関節に異常が広がる慢性疾患です。

悪化すると、日常生活に支障を生じるさまざまな機能障害を引き起こすこともあります。

 

関節内に存在する「滑膜(かつまく)」という組織が異常増殖した結果、関節内に慢性的な炎症を起こすのが原因です。

貧血や微熱、全身の倦怠感といった症状もみられる、早期発見・治療の開始が必要となります。

このページでは、関節リウマチについて、引き起こされる症状や発症しやすい人、日常生活において注意できる点についてご紹介します。

 

こんな症状があったらリウマチかも

初期症状としてみられる代表的なものは、手や足の関節に起こる痛みや腫れです。

そのほか、微熱や体重の減少、貧血のほか、目や口の渇き、息切れや全身倦怠感など、体の多くの部位に症状が現れます。朝にこわばりや痛みを感じる人が多いのも特徴です。

関節リウマチには、症状が強まりやすい「活動期」と、症状が落ち着いている時期とがあります。

気候や季節によっても、症状の出やすさに違いがあることがわかっています。

 

すべての人が同じように感じているわけではありませんが、「からだの科学」により公表された結果によると、季節によって症状に変化があるとした人は約86%、気候によって影響を受けると答えた人は約84%います。

調査の結果、特に影響を多く受けるとされた季節は梅雨。次いで冬が多い結果となりました。

 

気候に関しては、気温、湿度、気圧、天気そのものと、どの要素に強く影響を受けるという結果は出ていません。

しかし、梅雨時期に調子が悪くなると答えている人が多いことから、気温や湿度、気圧の変化が起こりやすい時期には症状に影響が出る可能性があるといえるでしょう。

 

春、夏、秋に影響を受けると答えた人はあまり多くありませんが、夏・秋は台風や長雨など、梅雨と同様、気圧、天候の変化が起こりやすい季節です。

患者によっては、こうした時期にも症状の悪化を感じる方もいるでしょう。

 

リウマチの原因とは

関節リウマチは、体に備わっている免疫システムが異常をきたす、「自己免疫疾患」と呼ばれる病気になります。

通常であれば、体を外敵から守る役割を担っている免疫機能が異常を起こし、関節を守らなければならない組織や骨、軟骨を外敵と間違って攻撃してしまう病気がリウマチです。

 

自己免疫疾患として知られているほかの病気には、クローン病やバセドウ病などが挙げられます。

関節リウマチが起こる原因は、いまだにはっきりとはわかっていません。

「遺伝的にリウマチにかかりやすい要因を持っている」「細菌やウイルスの感染によるもの」など、さまざまなものが原因として考えられています。

 

遺伝的要因はそれほど強くないと考えられていますが、遺伝的にリウマチにかかりやすい体質かもしれないと思われる人では、そうではない人と比べ、その他の要素が合わさると発症しやすい傾向にあるといえるでしょう。

その他の要素についても、明確な原因はわかっていません。

 

主にみられるものとしては、過労やストレス、喫煙習慣や出産、ケガが挙げられます。

関節リウマチ患者の多くは女性です。特に30~40代の人が発症しやすい傾向にあります。

 

リウマチにかかりやすい人は要注意

日本のリウマチ患者は70万~100万人といわれ、毎年新たに約1万5,000人が発症しています。

診断時の年齢でもっとも多いのは40代。次いで50代、30代の順となります。

女性の方が男性よりも患者数が多いのも関節リウマチの特徴です。

 

身内にリウマチ患者がいる方は、リウマチの発症に気をつけることに越したことはありません。

遺伝的に必ずしも発症するわけではありませんが、体質としてリウマチになりやすい可能性があることに変わりはないからです。

 

リウマチにかかりやすい可能性があると思われる方は、日々の生活を健やかに送ることを心がけましょう。

十分な睡眠、栄養バランスの取れた食事を摂り、適性体重を維持できるように努めます。

アルコールの過度な摂取も控えましょう。

 

リウマチであると診断されたあとでも、こうした生活習慣を送ることが大切です。

体調を崩すと免疫機能が暴走し、症状が悪化しやすいため、健康的な生活を送り、良い体調を維持しましょう。

痛みがひどくない場合には、体操を行い、筋肉の衰えを防ぐことと関節の機能を保つことも必要です。

 

まとめ

これまで、リウマチの発症後10年が経ったころには、8割程度の患者が身体に障害を抱えるものとされてきました。

死亡年齢も一般人口と比べて10歳程度若いとされてきたのです。

しかし、現在ではリウマチに効く薬の研究開発が進み、これまでよりも格段に効き目が向上しています。

妊娠や出産も、家族や主治医の協力次第では可能です。

 

日頃の生活では、ストレスを溜め込まないように気をつけ、できるだけ体調を崩さないように注意しましょう。

不摂生や過度なストレスは、関節リウマチに限らず、心身の健康にとって良くないものです。

朝に関節が痛んだり、こわばりを感じたりした場合は、関節リウマチを疑い、早めに病院にかかりましょう。

早期に治療を開始することで、症状の進行を遅らせ、痛みを軽減させられますよ。

監修専門家プロフィール


 みやざわ整骨院院長 宮澤大助

東京都大田区池上でみやざわ整骨院を開業。ゴルフ、野球、サッカー、相撲、マラソン、水泳の多種分野のアスリートが主に来院。数多くのトップアスリートを治療し、コンディショントレーニングをサポート。代替医療分野で「東久邇宮記念賞」を受賞。

http://www.tgc-d.com/miyazawa.html


 

記事の参考URL

https://www.bioweather.net/bws/health/ra/503ra07.htm